月別アーカイブ:9月 2026

突然のお別れ

何事もなかったように朝は来た。 だが、可愛らしい素敵な白いお店の玄関扉が開き、優しい笑顔で「櫻井さん、こんにちは」と出迎えてくれる白いエプロン姿の彼女に会うことはもうできない。 開店前、閉店間近の僅かな時間を使って、お店の前から見える十勝岳や夕陽をInstagramにアップしていた彼女の写真を、もう見ることはできない。 信念と強い拘りの詰まったとても美味しい彼女の作ったお菓子を、もう食べることができない。 数日前にも、お店に行き、お菓子を買い、いつものように少しお話をした。普通にいつものように、何も変わらなかった。 お店を出るとき、いつも入口のポーチの段差で転ばないよう見守ってくれている彼女の視線を背中に感じていた。 この日もそうだった。 その2日後、彼女が旅立ってしまうなど、全く想像もしていなかった。 シュカブラがオープンしたのは2020年10月、彼女のお店がオープンしたのは、その3週間ほど前だった。 同じ時期に同じ美瑛町内で開業したこともあり、月に2・3回は通い、お菓子を買いがてら、お互いの個人事業や、この町の将来のことなどを話した。 彼女の言葉は、いつも優しいトーンで発せられるが、強い信念を感じられるものであった。 考えが一致するときには、2人でうんうんと頷き、そうでないときには「櫻井さん、それはそうではないと思います」と、目を見開きはっきりと言ってくれた彼女。 ほんの数日前、普通にいつものように交わした言葉、これが最後になるなんて。 まだ、信じられない。町のどこかでばったりと出会いそう、お店に行けば優しい笑顔で出迎えてくれそう。 やはり信じられない。 まだまだ、自分の思いを自慢のカヌレに詰め込み、何千人、何万人と沢山の方に届けてほしかった。 43歳、あまりにも早すぎる。 彼女のご冥福を祈る。

2026-09-24T21:07:49+09:002026.09.24|

日の出・日の入

ここ数日で急に秋になったような気候だ。 それを感じるのは気温の低下でもあるが、草の伸び方や草刈りの回数が減ったことによるものが大きい。 シュカブラの庭は建物がある部分を含め1,800坪(6,400㎡)あるため、6月下旬からは、ほぼ毎日、どこかの部分を草刈りする状況であるが、その回数が減って来た。 美瑛・富良野というと、ベストシーズンは夏だという人が多い。AIに聞いてもそう答える。 自分の感覚はそうではない。どの季節も素晴らしい景色が楽しめるのだが、これからの季節が最も好きだ。 この拙いブログを初回から隅々まで読んでくれている方もいて、秋冬の素晴らしさを書くと、また同じことを書いていると思われるかもしれないが、あえて書くのには理由がある。 一言でいうと、やはり『秋冬は最も素晴らしい景色が楽しめる季節』だからだ。 朝霧、雲海、紅葉、星空、雪、ダイヤモンドダスト、サンピラー、まだまだ沢山ある。 そして何より、夏より観光客が少なく静かだ。 ただ、秋冬旅行を検討する際に注意したいことがある。 自分は全国47都道府県すべてを周り、その殆どを行き当たりばったりで、その時々に出会ったものを、そのまま感じ取ればよいとしてきた。 しかし、多くの人が、誰かと旅行する、記念日や新婚旅行、忙しい日々の僅かな時間を使って、これを見たい、あれを食べたいと計画しての旅行だと思う。 その際には、是非、日の出・日の入の時刻ぐらいは把握しておいた方が良い。 何故なら、特に北海道は緯度が高いため、季節により昼夜の長さの変動幅が大きい。 参考までに美瑛(シュカブラ)の日の出・日の入時刻を書くが、このような感じである。 【日の入、日の出時間の参考】※概ねの数値 春分の日(3/20)の頃 日の入:17:25 日の出:5:50 夏至(6/20)の頃   日の入:19:05 日の出:4:00 秋分の日(9/20)の頃 日の入:17:15 日の出:5:30 冬至(12/20)の頃   日の入:15:35 日の出:7:25 シュカブラのインスタグラムを見て、宿からこんな夕景を見たいと予約してくださる方もいるが、特に晩秋から冬はチェックイン開始時刻の16:00には暗いということもある。 シュカブラは、季節を問わず、美瑛で、そして宿でゆっくりと景色を眺めながら、落ち着いた大人の時間を過ごしたいという方が多く、2・3泊の方が半数以上を占める。 特にこれからの季節は、日中が短く明るい時間帯を宿でゆっくり過ごすためには、そのような連泊スタイルがお勧めだし、連泊でないと宿からの夕景は見られない。 初冬の少しの雪でも庭に綺麗に積もるよう、今は草を短く刈り込むタイミングを計っている。 それと同時に暑い時期にさぼった薪割の続き、そして、トラクターや車のオイル交換や除雪機等の機器の整備、宿泊棟内のメンテナンスなど冬に向けた準備の手順を、隣で何も考えないで寝ている猫を横目で見ながら思案している。

2026-09-03T10:07:00+09:002026.09.03|
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