薪ストーブ(炎を見ながら)・嬉しい言葉(思い出)
美瑛は、ゆっくりゆっくり冬に向かっています。雪が降り、うっすら積もっては消え、冷たい雨が降り、気温が下がって雪になり、それが消え。この3連休は後半、雪の予報で来週も雪です。大雪山や十勝岳は真っ白です。平地で根雪になるのはいつなのでしょうか。 寒くなってくると、やはり使いたくなるのは薪ストーブ。お部屋にはガスセントラルヒーティングが設置されていますが、何百万年前の火を使うことを覚えた人の本能なのか、炎を見たくなります。 Skavlaは、お客様ご自身で薪をくべて楽しむことが出来る宿。これまでにお泊りになられた全てのお客様が、薪ストーブを焚かれ楽しまれておられます。 予想以上に薪ストーブを楽しんでいただけるため、玄関アプローチにお客様専用の薪小屋を作りました。実製作日数5日ですが、お客様のいらっしゃらない日を見計らって作っていたので、2週間ぐらいかかりました。今、乾燥した薪を詰めている最中です。 炎を見ていると、普段口数の少なく一定の距離を取っているご夫婦も何故か距離が近くなり、優しく語らうことが出来ると思います。普段見えない相手の一面が見えたり、忘れていた良さを改めて感じることが出来たり。 薪をくべ、チーズをおつまみにワインを味わう。ドラマに出てきそうなシチュエーションですね。でも、Skavlaはそういった非日常をご堪能いただく大人の空間。 先日、お泊りになられたお客様からとても嬉しいお言葉を頂きました。「とても良い思い出が出来ました」と。これまで、お客様にはご滞在中に楽しんでいただくことを心がけて来ましたが、「思い出になった」ということは、将来に渡って心に残ったということです。こんな嬉しいことはなかなかありません。時々、Skavlaでのことを思い出していただけるとありがたいです。また、私のことをチェックインされたときから「櫻井さん」と呼んでくださる方もいらっしゃいます。大きなホテルのオーナーでは初対面の方から名前で呼ばれるようなことはなかなかないことだと思います。小さな宿の良さかもしれません。 HPのプロフィールにも目を通して来てくださる方が多く、「なぜ北海道に移住したのか」「なぜ宿をやっているのか」と聞かれることもあります。遠慮しながら聞かれますが、私としては、どんどん聞いていただきたいと思っています。