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So far 櫻井剛 has created 119 blog entries.

雲海テラス

美瑛は天気予報が、外れることが多い。週間予報なんか全くあてにならない。翌日の予報でさえ外れることが頻繁だ。特に、季節の変わり目であるこの時期。 「明日は、晴れますか?」と、よくチェックインの際にお客さん聞かれるが、「予報では晴ですね」と答える。反対に、「残念ながら、明日は雨予報で残念だ。」という人には、「確かに雨予報ですが、美瑛は天気予報が外れることが多いですし、1日の中でも天気が急変することが多いから、面白い景色が楽しめると思いますよ」と答える。雨や曇りは、それはそれで良いものである。 先日、東京から新婚旅行で来られたお二人がいた。 「お勧めのスポットは、美瑛の丘で一番高い五稜の丘ですね」と「早朝に行ってみる」と言われたので、「ヴィラからの景色も捨てがたいから、その時の様子を見て」と伝えた。 その日は、美瑛は綺麗な夕焼けになりそうだった。 夕飯はレストランでのコースを予約されたとのことで、丁度、日の入り後の焼ける時間帯をシュカブラで過ごすことが出来ない。美味しいご飯をとるか、綺麗になるかもしれない夕景をとるか、悩むところである。お二人を車でレストランへ送りがてら、日没後の夕焼けは見られないが、せめて見てほしいと、日没前の夕景を見ながら就実の丘を走った。 綺麗な景色を見た後のディナーは、とても美味しかったことだろう。 20:00頃お迎えに行き、レストランからの帰り、上空に雲はあるが星が少し見えている。少し気温が下がってきて涼しく、肌に湿度を感じる。このままいけば、明日の朝は霧が出そうだ。 「明日は朝霧が出そうです。宿から綺麗に見えますが、霧が濃すぎたら五稜の丘に行ってみてください」 明朝、思った通りの霧どころか、想像を上回る雲海。宿の庭に出て写真を撮っていると、お二人もパジャマ姿で現れた。 スマホで何枚も写真を撮られる姿が愛らしく、思わずシャッターを切った。

2023-09-19T07:38:35+09:002023.09.19|

看板猫

朝、ニャー、ニャーと顔のそばで鳴く。シュカブラの2匹の猫である。名前は「ゴン」と「ドラ」。なぜ、こんなオシャレじゃない名前になったのか。 まだ、宿をオープンする3年前、子猫だった2匹を貰ってきた時に、私の2人の息子が、その時好きだった架空生物「ドラゴン」に因んでつけたのである。2匹ともオスだと聞いていたから、『まあ、子供達がいいならいいかな』と思ったのである。数週間後、予防接種のために動物病院に連れて行くと、先生から衝撃の一言「ゴン君とドラちゃん」ですね。???「オスとメス???」 ゴンは良いにしても、女の子に「ドラ」はちょっとかわいそうな気がする。でも、呼び慣れてしまったからなぁ。 この猫たち、いつも自宅兼レセプションにいる。時間になると、ご飯を要求し、時々、室内を走り回るが、殆ど寝ている。 しばしば、インスタに登場させるのであるが、これを見たお客さんからチェックインの際に「猫ちゃんがいますよね」と聞かれることがある。「撫でますか?」「はい」「では、チェックアウトの際に」 宿をやり始めて気が付いたのであるが、猫好きや猫を飼っている人が、想像していた以上に多い。 「大人しい猫ちゃんですね、名前は?」「こっちがドラ、こっちがゴンです」「宿は北欧のような雰囲気ですけど、猫ちゃんの名前は和風ですね」 「実は中華風です」 看板猫として働いた後は、スペシャルなオヤツで労をねぎらうのである。 美瑛も9月になり少し気温が下がったが、今年はまだまだ暑い日が続いている。異常気象・・・ではない。これが普通となりつつある。 農家さんは口にする。明らかに栽培スケジュール何変わって来ていると。 北海道がマンゴーの産地になる日も近いかも。そうはなって欲しくないものだ。

2023-09-04T12:03:03+09:002023.09.04|

星空観察会・星空撮影

美瑛は星が綺麗に見える。 都会から来るお客さんに、「まともに星を見たことがないんです」「星は見えますか」と聞かれることが、よくある。 「見えますよ、このまま晴れていれば、天の川も普通に見えます」と答える。 今月11日から3日間の日程で、ペルセウス座流星群の観察会が美瑛町内の千代田の丘で開催された。星空案内役兼星空撮影の補助スタッフとして参加したのであるが、1日目は少し星が見られたものの、ほぼ3日間とも曇っていた。 参加者は各日15名から25名程度であったが、ほぼ8~9割が女性であった。いつも思うが女性は好奇心旺盛だ。参加者のうち3割程度が星空を撮影したいという人たち。皆さん星空撮影はほぼ初心者のようだった。 最近のカメラは、性能が素晴らしいため、構造を理解していなくても日中であれば、だれでも思ったような写真がそれなりに撮れる。そのため、写真愛好家も増えたように感じるが、星空撮影はそうは行かない。感度設定・シャッタースピード・露出・ピント合わせも全てマニュアルだ。ちゃんと写真が撮れる理屈を理解しているかしないかが、ここで分かってしまう。ただ、これを機に理解することにより、日中に撮る写真もきっと上達する。 今回、撮影アドバイスする側であったが、困ったことがあった。 昔のフィルムカメラや機械式カメラの場合、作りが単純なため、メーカーによりそれほど設定に違いはないが、高性能になった分、各社とも特色ある設定や機能があり、普段使っていないメーカーのカメラの設定方法が分からないのである。また、基本的に星の撮影には一眼カメラに明るい広角レンズが必要であるが、参加者の中には、これを用意するため、友人から借用し初めて使うカメラを持ってくる人もいた。こうなると、参加者と一緒に真っ暗な中、「こうかなぁ、これかなぁ」と手探り状態で、複雑な機能を調整するのである。まあ、これも参加者を協力して撮るという楽しみのひとつでもあり、また「このメーカーはこんな良い機能があるのか」などの発見もある。 今回、曇って星はあまり見られなかったが、星に興味がある、星空撮影をしたいという人が沢山いることが分かり、シュカブラのお客さんにもこれまで以上に星空観察を勧めてみようと思う。 今回のように女性の方が星空観察に興味を持って行動する傾向があるようであるが、実は、宿のオプションであるトラクター運転体験や薪割体験、スノーシュー散歩の申込も女性が殆どだ。 因みに観察会最終日の翌日、シュカブラの庭では綺麗な星空が見え、トラクターと一緒にアンドロメダ大星雲まで写り込んだ。

2023-09-02T09:25:43+09:002023.08.15|

農業の力

結構暑い、今の美瑛。 内地では、36・37℃と大変なことになっているが、先日来られた方は、「北海道は涼しいと思ってきたのに、暑い」と予想を覆されたようであった。確かにここ2週間ぐらいは、それなりに湿度もあり、ベタベタする。 また、人気観光スポットのファーム富田、青い池、四季彩の丘などに10時から15時の間に行くと、黒山の人だかりで、渋谷や原宿のようだ。暑い時期、花の見頃だということでここに行く方が多いが、チェックインでお会いした時は、ぐったりしている方が多い。 私は、この時期の人気スポットをお勧めしない。もし勧めるとしても朝の早い時間帯だ。その時間帯は、斜光で綺麗だし、なんといっても人がそれほど多くない。 それより、本来の美瑛の姿、農作物を育てる連なる丘が見渡せるところをお勧めしている。お勧めは、五稜の丘だ。ここは美瑛の丘で一番高いところである。朝、日中、夕方、いつ行っても綺麗だ。夜も星空が綺麗だが、ヒグマ注意だ。 今は、小麦の刈り取りが終盤を迎え、刈り取った後の畑は、明るい茶色に光り、麦稈ロールという刈り取り後の麦の茎で作ったロールが、丘に転がっている。 とてつもなく大きなコンバインなどで作業する農家さんの邪魔にならないよう、静かにその風景を眺めるのである。 刈り取られた麦は、製粉され、うどんやパンなどになって自分たちの食卓に届くのである。 シュカブラでは、朝食食材セットで、地元美瑛産の小麦で作ったパンやトウモロコシのスープ、夏場は朝採りの野菜を用意している。 丘を巡り、素晴らしい風景を見て、そこで出来た穀物や野菜、牛乳、肉などを味わい、農業の力を感じてほしい。

2023-08-01T19:11:01+09:002023.08.01|

絶景を見ながらのフィンランド式サウナ

皆さん、サウナ好きですか? 7月13日、シュカブラにサウナ小屋が届いた。 私自身、サウナが特に好きだということではない。どちらかというと苦手かもしれない。 では、なぜ、サウナを置いたか。それは、冬の北海道の楽しみ方を味わってもらいたいからである。 普通、サウナには水風呂が付きものだが、シュカブラのサウナにはこれがない。サウナで火照った身体は、フカフカの雪にダイブして冷ましてほしいから。そう、このサラサラした雪の時期をもっと楽しんでほしいから、サウナを置いたのである。 サウナの利用可能期間は、11月中旬から4月中旬までにしようと思う。本格的な積雪は、12月後半からであるが、それまでの間は、外気で冷やすことになる。寒くて虫もいないから、裸(水着)で外にいても問題ない。また、日中、景色を見ながら入ってもらいたいため、シュカブラに2泊以上する方のみ利用できることとする予定だ。 サウナには大きな窓があり、部屋からと同様に美瑛の丘の絶景が楽しめる。マジックミラーであるため、外から中は見えない。基本的に水着着用で利用してもらおうと思っているが、正面が広い広い農地で、冬季は真っ白の雪原だから基本的に誰からも見えない。 外から見ると、大きな窓には美瑛の丘が絵画のようにきれいに写る。中からはこの景色が見えるということだ。 熱源は薪ストーブである。自分で火を起こし、薪をくべ、温度を上げ、ときどきロウリュする。シラカバのヴィヒタで身体をパタパタ叩く。まさにフィンランド式のサウナだ。北欧のような眺めの美瑛の丘と向こうにそびえる十勝岳連峰、サウナが好きな人にとっては最高だろうな。 まだ、試運転もしていないが、11月の稼働に向けヴィヒタを作るなど、準備を進め、自分でも入ってみようと思う・・・あまり得意ではないが。

2023-08-22T20:26:36+09:002023.07.16|

ジャガイモの花

今年の美瑛は雨が少ないようだ。本州で雨が多い年は、北海道では少ないような気がする。一昨年の干ばつを思い出させる6月だったが、やっと末日にまともな雨が降った。 観光客にとっては、晴れた日の方が良いのであろうが、美瑛の丘に住む者、特に農家さんにとっては、雨が降らないと死活問題だ。 シュカブラの前には広大なソバ畑が広がっているが、種が蒔かれ、芽を出してから雨が降らず、少し元気がないように見えた。そこに先日の恵みの雨が降った。すごいもので、窓から見える蕎麦の様子が、2時間前と全く違う。苦しそうな顔から、躍動感あふれる活き活きとした顔に変わるように、茎や葉がピンとする。 雨の後は、草木に付いた砂ぼこりが流れ落とされ、艶やかになる。だから、雨も嫌いではない。 美瑛の丘は、ジャガイモの花が満開に近い時期を迎えた。キタアカリ、レッドムーン、男爵、インカノメザメなど、様々な品種のジャガイモの花が咲く。白い花や薄紫の花。農作物で彩られる丘の風景、これこそが、本来の美瑛の姿である。 この後、ジャガイモは花が終わり、葉や茎が枯れ、7月下旬から8月に収穫される。新じゃがのホクホクした食感を楽しむ時期である。 観光客向けに整備された赤や紫、黄色やオレンジの色とりどりの花畑も綺麗だとは思うが、あくまでも観光客向けのもの。 本来の美瑛の風土を感じてもらうには、農作物が見せる素晴らしい景観を静かにそっと見てほしい。 そして、食するときは、生産者が手塩にかけ、あの丘で育った野菜だと感じながら食べてほしい。美瑛にいる時も、都会に帰ってからも。

2023-07-02T18:17:50+09:002023.07.02|

自然とともに暮らす

美瑛も6月になり暖かい日が増えてきた。少し湿度も高い。とはいっても、本州のようなジメジメした感じにはほど遠い。 温かくなってくると同時に、草も伸び方も勢いを増している。こうなると、シュカブラの1,800坪の広い庭を管理するため、1週間のうち4日は草刈をすることになる。庭の草を全て刈り終わったと思っても、5日前に刈ったところは、もうすでに草刈が必要なほど伸びている。 この時期の草刈で注意をしなければならないのがスズメバチだ。7㎝ほどある女王蜂が巣を作る場所を探してウロウロしている。時々、草むらにも隠れている。蜂は、こちらから攻撃しないかぎり刺してくるほとんどない。虫嫌いな人は、よく蜂が近づいてくると大騒ぎして追い払おうとするが、蜂は敵かどうかを確認するために様子を見に来ているだけだ。騒ぐと敵だと思われ刺すのである。 ただ、偶然に鉢合わせし怒らせてしまうことや、あまりにもしつこいスズメバチとは戦うしかない。私は若いころテニスをしていた。数少ない自慢できるところであるが、出身地の三重県では、名の知れた選手であった。今も自宅にあるラケットでボールではなく、この時ばかりは、スズメバチを打つのである。 ただ、ボールを打つ時より集中する。なぜなら、スズメバチに刺されると命を落とす場合もあるのだ。近づいてきたスズメバチの動きを観察し、飛び方のパターンとコースを読み、一撃で仕留めなければならない。空振りしようものなら、刺されるか、仲間を呼んでこられるかだ。大振りはしない。確実にラケット面の中心でミートすることを心掛ける。 今まで、これを10回以上、失敗はない。失敗したら、この世にはいないから。 無駄な殺生は嫌いだが、やむを得ない。『ごめんなさい』と心の中で。 必要以上に虫を嫌い、害もないのになんでも殺そうとする人がいる。 例えばクモ。確かに軒先にクモの巣を張られると、家がみすぼらしく見えてしまうかもしれないが、駆除しすぎるとクモが餌とする蛾が大量に発生する。 こんな話も聞いたことがある。キタキツネはエキノコックス(寄生虫)を持っているから、皆殺しにしろという人がいると。ひどい話である。 この地球は、人間だけのものではない。 人間の日々の生活にとって快適な環境を守ることも大切であるが、我物顔で生きていると必ずしっぺ返しが来る。人間も動物であり、自然の一部であることを忘れてはならない。 シュカブラの周りは広大なそば畑だ。数日前に茶色い土から小さな芽が出た。朝露に濡れて輝く姿が綺麗だ。7月には白い花を咲かせ、8月下旬には刈り取られる。美瑛は蕎麦の生産も盛んだ。町内では美味しい蕎麦を出す店が増えた。

2023-06-15T11:34:46+09:002023.06.15|

何気ない風景・美瑛の野菜

先々週は、日の出前、氷点下になり霜が降りる日もあったが、今日の最高気温は28℃の予報だ。それでも、やはり日の出前は6.1℃だったようだ。 今月20日に、待ちに待った「美瑛ふるさと市場」が、今年の営業を開始した。ここの野菜は、地元の農家さんが野菜を持ち寄り、委託販売しているところで、朝採れたての新鮮なものが並ぶのである。最近でこそハウス栽培が普及しているが、基本的に北海道は冬に野菜が採れない。昔は秋に採れたジャガイモやニンジン、タマネギなどを貯蔵し、また、キャベツなどは漬物にしたものを、食べて凌いだのだ。現在は、冬でも本州から輸送された野菜がスーパーなどに並ぶが、輸送に日数がかかっていることもあり、納得できる味ではない。 今は、アスパラの最盛期、ふるさと市場には、いろんな農家さんのアスパラが並ぶ。アスパラは、甘みを楽しむなら焼き、シャキシャキ感を楽しむなら茹で、素材の旨味を最大限に引き出す調理工程をNHKで放送していたので試したが、今まで自分がしていた調理方法よりはるかに美味しくなった。 ふるさと市場には6月になると、トマトが並びだす。美瑛のトマトは最高である。盆地であるため、夏場でも朝晩は冷え、日中は暑くなり、寒暖の差が激しい。冷える夜には野菜たちは自分の身を守るための成分を蓄えるらしい。それが甘み成分とのことである。その野菜を早朝に収穫する。美味しくないはずがない。 美瑛ふるさと市場は火曜日定休、9:30オープンで11時頃には品数が少なくなる地元民御用達のお店。土日にはオープン前から列ができるほど大人気だ。連泊の方などには、是非立ち寄っていただきたいお店である。 丘も作物が育ち、緑が濃くなってきた。早朝や夕方の散歩やドライブが気持ち良い。有名な観光スポットも良いが、そこに向かう途中にある何気ない景色に気を留めてほしい。

2023-05-26T10:27:06+09:002023.05.26|

虹のまち・美瑛

GWの美瑛は、日本人、アジア系外国人の観光客が沢山訪れていた。 町内の飲食店には長蛇の列ができているところもあった。 東京などでは、気温が30℃近くまで上昇したところもあるようであるが、美瑛は寒気が入り込み不安定な天気だった。 車で信号待ちをしていると屋根にゴンゴンと何かがぶつかる音がする。雹(ひょう)である。すぐに治まり、日の光が差したかと思うと、次は激しい雨。美瑛は天気が変わりやすい土地でもあり、自分の感覚ではあるが天気予報は70%、いや、春や秋は50%ぐらいしか当たらないような気がする。その証拠に、天気予報の会社によって予報が全く違うことが多い。 大型連休が終わり、レンタカーの数も減り、少し静かな美瑛に戻った。 ただ、農家さんは大忙しだ。畑起こしや防除など、全国の人々に北海道の美味しい農産物を食べてもらいたいとの思いで、一生懸命の作業が続く。とてつもなく広大な農地を巨大なトラクターが走っているのであるが、遠くから眺めていると、ジオラマのようにも見える。 5月中旬から6月中旬は比較的観光客も少なめで、美瑛の風景を楽しみながら、静かにゆっくり過ごしたい人には、お勧めの時期である。 ただ、まだ風が冷たい日が多く、不安定な天気は続くが、そのような天候だからこそ見られる景色もある。 折角、旅行に来たのに、今日は雨や曇りだから残念と思うことはない。その時にしか見られない風景もある。マイナスの気持ちでいると見落とすものも沢山。 一昨日も、雲が多く、時折激しい雨が降る1日だった。恐らくがっかりしながら観光していた人も多かったのではないだろうか。 ただ、油断は出来ない。こういう日は、とてもチャンスなのである。 夕立が止んだ。 多分、来るな。 西の空を見ていると雲が切れだした。 うん、来る。 薄い雲の向こうにぼーっとした太陽が見える。 絶対、来る。 雲の切れ間から低い太陽が顔を出した瞬間、シュカブラの前に絶景が現れた。

2023-05-11T08:47:30+09:002023.05.11|

野生動物たちとの共存・農業と観光

今日は晴れ。朝からチェーンソーで薪にする丸太の玉切りに精を出した。もちろん、薪になったものも売ってはいるが、基本的にできることは何でも自分でしたい(やってみたい)性格なので、薪づくりも山林を持っている人から3mの丸太で購入し、これを25㎝に玉切りし、斧で割っていくのである。そして、2シーズンの夏を越して乾燥させ、冬の薪ストーブや焚火に使う。薪割なんて都会では経験できないことと、お客さんでも挑戦される方がいる。簡単そうに見えて意外と難しい。やってみたいという人は、女性の方が多いが、ほとんどの人が斧をふり上げることが出来ない。何とか振り上げても、いざ振り下ろすときに、木ではなく自分の脛を割りそうでヒヤヒヤする。だから、女性には、キンドリングクラッカーという薪割しやすい道具で割ってもらうことにしている。 昨日は、動物に会うことが多い日だっった。キタキツネにエゾユキウサギ、エゾシカ。春は、動物たちも活発に行動する時期だ。キツネやウサギは1匹でいるのを見かけることが多いが、鹿は2・3頭でいるのをよく見かける。ただ、昨日の鹿は14頭の大集団だった。車で走っていると200m程先に白いお尻がいくつも見えた。助手席の妻に「ほら、いる」と言っても気が付かない。「ほら、あそこに鹿が」と指を差すがまだ気が付かない。80mほどの所まで来て「あれあれ」と言ってやっと気が付いた。 お客さんでも、動物には一度も会えなかったという人が多いが、おそらく気が付いていないだけのような気がする。美瑛の市街地を走っていても、結構な広い道路や踏切を渡るキツネを見かけるし、道路を猛スピードで渡り近くの木にかけ登っていくエゾリスや空を旋回するノスリという猛禽類にも会う。 それにしても昨日のエゾシカの群れは凄かった。こんな大集団に会うのは珍しく嬉しいが、一斉にこちらを見られると結構な迫力だ。 明け方や夕暮れ時は動物たちもお食事の時間で活発に動き回る。道路に飛び出してくることも多いので、気を付けたい。エゾシカと激突したら、軽自動車やコンパクトカーは大破する。鹿は、何食わぬ顔でそこを立ち去っていくことが多いらしいが。 実は、エゾシカやエゾユキウサギは農家さんにとっては、農作物を食い荒らす害獣でもある。ただ、先住者は彼ら動物であるから、上手くやっていくには色々な課題がある。 ただ、最近は、一部の心無い観光客が無断で農地や民地に立ち入り、荒らしていくことの方が問題になっているような気がする。良識ある旅行者まで疑いの目で見られることがあるという。 善良な旅行者には、美瑛を知り楽しみ何かを感じて貰いたい。一筋縄ではいかないが、農業とこの美しい景観を守っていくため、何とか解決しなければならない問題である。

2023-04-25T11:42:21+09:002023.04.25|
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