夏のシーズンの異変
2週間前は、日の出前の最低気温が2.5℃の日もあったが、ここ2・3日は最高気温も25℃程度まで上昇し、朝も10℃程度までしか下がらなく、湿度も感じられる日になってきた。 美瑛の丘の作物の成長が著しく、麦の穂は毎日見る度に大きくなっている。 6月中旬になり、観光用の花畑ではラベンダーがチラホラと咲き出したようである。 時期としては、美瑛・富良野の観光のトップシーズンである7・8月の手前であり、花畑の観光客も徐々に増えつつあるようである。 うちの宿は毎年7・8月はこの時期にはほぼ空室のない状態であったが、今年の予約状況としては、平日を中心にまだまだ空きがある。 シュカブラと同じような町内の小規模な宿のオーナーに聞いてみても、去年までと違い予約が入る勢いが緩やかだとのことである。 その原因はよく分からないが、推測ではあるが次の2点が原因のような気がする。 1つは、ニュースや特集で美瑛富良野のオーバーツーリズムが取り上げられることが何回かあり、静かなところを求めて旅しようとする日本人がこの時期の美瑛富良野を避けていること。 もう1つは、物価高による倹約傾向である。 一方、美瑛富良野はアジア系のインバウンドが多く、こちらはまだまだ増え続けているようで、特に大型観光バスで来る団体客の伸びが大きいように感じる。 うちの宿は、基本的に「国内の素晴らしいところを再発見してほしい」というスタンスでやっているため、95%が国内客である。 (もちろん、日本のマナーをちゃんと理解している方であれば、外国の方も歓迎である。) 主に国内客をメインにしている宿は、うちと同じような傾向にあるようである。 有名になった地域は、日本の常識を理解しない人が津波のように押し寄せ、国内客が旅をし辛くなっている。国は、インバウンド倍増などと言ってはいるが、本当にそれでよいのだろうか。 日本に住んでいる人たちが、自国内で静かにほっと一息できる場所がどんどん減っていってしまっているような気がする。 日本人は、自らの手で自国を外国の植民地のようにしようとはしていないか。 来週は、珍しく予約が全くない。草刈りや建物メンテナンスなどを終えたら、釧路や知床などの道東方面を車中泊などでブラブラしようと思う。 約10年ぶりの道東だが、おそらくこちらもインバウンド対応で様子が変わっているのだろう。 ※前回予告した東京での「北海道移住・交流相談会」(10/18開催分)に参加することが決定しました。