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10月 2026

秋空にハミング

2026.10.13|

先日、60歳代のご夫婦がお越しになられた。 駐車スペースに停まった車の助手席から降りてこられた奥さんは、どうも脚が少し不自由なようだ。脚自体に怪我などがあるわけではなく、神経的な障害だろうと察しがついた。 自分も脊髄梗塞の後遺症で下半身に神経障害があるため何となく分かった。 少し庭を案内し建物に入ると、奥さんが自らの病気のことを話してくれた。自分と同じ梗塞ではないが数年前に脊髄の病気を患い、後遺症で痺れや痛み、感覚障害があるとのこと。 シュカブラのHPのプロフィールに自分の障害のことを書いているが、それを読んでくれていたようで、僕の障害のことをご存知だった。 翌日、ご主人と奥さんと自分の3人で美瑛の丘を3時間程ドライブし、美瑛のことや日々のこと、病気のことなど、色々な話をした。 話の中で、日常生活に大きな支障が生じる結果となり、病気の発症当時は大きなショックを受け、落胆の日々が続いたと、奥さんは語られた。 『分かる!』自分も発症時は「一生歩けることはない」と宣告されたことから、何度、『病院の窓から・・・』と思ったことか。実際には、病院の窓は開かないようになっているのだが。 発症当初の落胆と、状況を受け入れ前に進もうと気持ちが変化していったこと、今もなお身体的な不自由、痛みや痺れなどの苦痛が続いていること、同じような病気を抱えている者同士しか分からないと頷いた。 ご夫婦は、以前から旅行が好きだとのことで、これまでに30回以上も北海道を訪れたらしい。 [...]

9月 2026

突然のお別れ

2026.09.24|

何事もなかったように朝は来た。 だが、可愛らしい素敵な白いお店の玄関扉が開き、優しい笑顔で「櫻井さん、こんにちは」と出迎えてくれる白いエプロン姿の彼女に会うことはもうできない。 開店前、閉店間近の僅かな時間を使って、お店の前から見える十勝岳や夕陽をInstagramにアップしていた彼女の写真を、もう見ることはできない。 信念と強い拘りの詰まったとても美味しい彼女の作ったお菓子を、もう食べることができない。 数日前にも、お店に行き、お菓子を買い、いつものように少しお話をした。普通にいつものように、何も変わらなかった。 お店を出るとき、いつも入口のポーチの段差で転ばないよう見守ってくれている彼女の視線を背中に感じていた。 この日もそうだった。 その2日後、彼女が旅立ってしまうなど、全く想像もしていなかった。 シュカブラがオープンしたのは2020年10月、彼女のお店がオープンしたのは、その3週間ほど前だった。 同じ時期に同じ美瑛町内で開業したこともあり、月に2・3回は通い、お菓子を買いがてら、お互いの個人事業や、この町の将来のことなどを話した。 [...]

日の出・日の入

2026.09.03|

ここ数日で急に秋になったような気候だ。 それを感じるのは気温の低下でもあるが、草の伸び方や草刈りの回数が減ったことによるものが大きい。 シュカブラの庭は建物がある部分を含め1,800坪(6,400㎡)あるため、6月下旬からは、ほぼ毎日、どこかの部分を草刈りする状況であるが、その回数が減って来た。 美瑛・富良野というと、ベストシーズンは夏だという人が多い。AIに聞いてもそう答える。 自分の感覚はそうではない。どの季節も素晴らしい景色が楽しめるのだが、これからの季節が最も好きだ。 この拙いブログを初回から隅々まで読んでくれている方もいて、秋冬の素晴らしさを書くと、また同じことを書いていると思われるかもしれないが、あえて書くのには理由がある。 一言でいうと、やはり『秋冬は最も素晴らしい景色が楽しめる季節』だからだ。 朝霧、雲海、紅葉、星空、雪、ダイヤモンドダスト、サンピラー、まだまだ沢山ある。 そして何より、夏より観光客が少なく静かだ。 ただ、秋冬旅行を検討する際に注意したいことがある。 [...]

8月 2026

都会の新鮮さ

2026.08.11|

7月末から3泊で東京に行っていた。 新宿近くの新大久保に宿をとり、都内やその近郊を巡った。 恐れていた暑さや湿気は、想像をはるかに下回った。 確かに、自分が本州に住んでいた頃より気温は高いが、外を歩いていて倒れることはない。 テレビなどの報道を見ていると、外を歩けないほどの暑さのように感じていたが、それほどでもなく、また、外を歩いている人もあまりいないのではと思っていたが、うじゃうじゃ人がいた。 暑さのことに限らず、視聴者の興味を惹くように報道が過熱し偏っているような気がすることもある。 誤った報道や偏った報道をすることをよく目にするし、役所に勤めている時代に、何度誤った報道をされたことか。 報道は鵜呑みにすべきでなく、ちゃんと自分の目や耳や肌で確かめるべきであると、今回改めて感じた。 東京に行く前には暑さを凌ぐため、かき氷屋さんを梯子しようと思っていたが、結局、一軒も行かなかった。 それほど混んでいないだろうと思って行った国立科学博物館であるが、夏休み中のしかも土曜日であったため、家族連れが沢山で、館内は人だらけ。疲れた。 [...]

7月 2026

晴でも、雨でも、曇でも

2026.07.19|

「北海道には梅雨がないはずだよね。なんで、来週からの北海道旅行の期間中の週間予報が雨や曇りばかりなんだろう。残念・・・」みたいなSNS上の投稿を見かけることが多い。 北海道にも梅雨はある。正確に言うと『蝦夷梅雨』と呼ばれるものが。本州以南の本格的な梅雨ほどではないが、雨の多い日が続くことがある。時期的には本州の梅雨が明ける頃から2週間程度である。 南の暖かい太平洋高気圧と北の冷たいオホーツク海高気圧に挟まれたところに前線が発生する。これが梅雨前線であるが、太平洋高気圧が勢力を増してくると梅雨前線を北に押し上げ、本州は梅雨が明ける。当然、押し上げられた前線は北海道にやって来る。これが蝦夷梅雨だ。 北海道の夏は、本州以南ほどではないが、春や秋に比べて湿度は高めで雲も多く、ときどき北から入る寒気で天気が急変し、突然の雷雨がある。 この雷雨の後も楽しみの一つだ。雷雨の後には虹がよく発生する。シュカブラのように小高い所にいると、雲の流れや天気の変化が手に取るように分かり楽しい。 自分はどのような天気でも、その時々の楽しみ方ができると思っているが、あえて言うと分厚い黒い雲が空に沢山浮かんでいるような天気が好きである。 北海道に来る人の多くが、「自然が好き」という。そして、「晴れた清々しい天気が見たい、雨は降らないで」という。 僕は思う「雨があるから森があり、農作物が育ち、動物や人間が生きていける」、これが自然である。 自分がInstagramやHPに掲載している写真をよくよく見てもらえば分かると思うが、半分以上は晴れた日のものではない。 写真を見て「綺麗だな」と思うと、それが晴れている日だと思い込んでしまっている人が多いようだ。 [...]

6月 2026

お勧めの季節(ベストシーズン)は?

2026.06.23|

6月下旬、麦の穂が実り始め、牧草ロールを見かける時期となった。 さて、今日は美瑛のベストシーズンについて、話すこととしよう。 よくInstagramのDMやお泊りのお客さんからチェックアウトのときに「お勧めの時期はいつですか?」と問われる。 泊まられた方は、その方の嗜好や興味が分かるため、その人にとってのお勧め時期を回答しやすいが、会ったこともない方からのDMなどで一言「お勧めの時期は?」と問われると回答が難しい。 試しにGoogleのAIに「美瑛のお勧め時期は?」と問うてみた。 回答は、美瑛や北海道を知らない人が机上の情報だけで作ったような、また、一昔前の旅行会社のパンフレットに書かれていたような雰囲気のものだ。自分の尺度でいえば「適当でない」情報だ。 では、自分の感情や感覚を挟まず、事実のみを書くとする。 4月 春とはいえ、寒い。東京でいうところの冬のような気温。観光客は少なく静か。 5月 丘の農地を畑お越しのトラクターが行き交う。GWは少し観光客が増えるものの、まだ少なめ。 6月 暖かい日が増える。丘は緑。アスパラの最盛期。後半はラベンダーなど観光用花畑目当ての観光客が多い。 [...]

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