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4月 2021

風と雲

2021.04.22|

春なのに寒い日が続いています。寒さは、肌寒いというレベルではなく、関東や関西でいうところの冬のようです。昨夜は雪が降り、農地には薄っすらと積もり、芽を伸ばし始めた秋まき小麦の緑と雪の白のコントラストが美しい風景を作り出しています。風は強く、上空を流れる雲が太陽を遮り、切れ間から差し込んだ光線がスポットライトのように丘の緑や白を照らします。 ここ数日は、1日のうちで天気が目まぐるしく変わります。快晴から曇り、雨や雪とバリエーションが豊富です。こういう時こそ、その時にしか見られないような絶景がよく見られます。それと同時にシャッターチャンスも訪れます。 毎日、朝夕、シュカブラ上空を行きかっていた白鳥が、急に少なくなりました。時々数羽を目にしますが、大部分はシベリアに向けて出発したのでしょう。白鳥は飛んでいるとき、必ずと言っていいほど鳴きますが、先週までの鳴き方は激しく、群れが少なくなってからの鳴き方は少し声が小さいような気がします。 もともと、4月の美瑛は1年でも最も観光客が少ない時期ではありますし、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響もあり、当施設も寂しい状態が続いています。 昨年、宿泊棟は完成しましたが、まだまだ、外構が整備されていない部分が多くため、この空いた時期を利用し、自らスコップやつるはしなどを持ってDIYに取り組んでいるところです。これまでのも、建坪18㎡ある倉庫や薪小屋など作っており、よく友人にはDIYの域を超えていると言われますが、今回も土木工事のようになっています。 当施設は焚火をお楽しみいただける宿ですが、安全に行っていただくため、これまでよりも広い焚火コーナーを作成中です。また、タイム(ハーブの一種)やクローバーで緑の絨毯を作ろうと思います。あれも、これも、まだまだここもと考えていると切がありません。 身体障害があり、人一倍時間はかかってしまいますが、知恵と工夫を駆使し、身体が動かなくなるまで、やり続けるでしょう。リハビリの一環として。

春を探しに(十勝岳温泉)

2021.04.13|

週末、空は青く、十勝岳連峰や大雪山は白くくっきりと見えました。風もなくポカポカ陽気の日がありました。こんな日は出かけないともったいないと思い、夫婦で十勝岳温泉の凌雲閣さんの展望台まで春を探しに車を走らせました。凌雲閣さんは標高1280m、北海道で一番高いところにある温泉です。出かける前は、高いところには道路にも雪が残っているんじゃないかと思いましたが、路面は露出し、側溝には雪解け水が勢いよく流れていました。 到着すると、雪山を下山してきたと思われる方がお湯を沸かしコーヒーを入れているところであったり、凌雲閣の従業員さんが残った雪を除雪機で飛ばしていたり、露天風呂からは絶景を楽しむ人の声が聞こえました。 このあたりの地元の車は、旭川ナンバーなのですが、駐車場に停まっている車を見ると、半数近くが札幌ナンバーで、春を待っていた道民が動き出したのだと感じられました。 十勝岳温泉は美瑛町の隣、上富良野町にあり、同町内には「ジェットコースターの路」や「深山峠」など『かみふらの八景』と呼ばれる名所があります。この温泉からの眺めも、かみふらの八景のひとつであり、真冬は真っ白に、春は残雪が、夏には緑が、そしてなんといっても素晴らしいのが、秋です。ダケカンバの黄色やナナカマドの赤と針葉樹の緑が華やかに山を彩ります。夕刻にはさらに西日が射しこみ、黄色い葉はオレンジに輝きます。 一年を通して楽しめるここの景色は、富良野美瑛の旅に加えていただきたい場所です。 写真の左上の雲のようなものは、十勝岳から立ち昇る噴煙です。 さて、今時期、ヴィラ シュカブラの上空を頻繁に領空侵犯するものがいます。南で冬を越した白鳥がロシアに帰る途中、美瑛町内に一ヶ月ほど留まります。町内には人工湖があり、こことねぐらにしている畑を行き来するのですが、丁度、シュカブラが通り道になっているようで、毎日、朝夕の同じ時間帯にV字に整列して激しく鳴きながら飛んできます。低空飛行するときは、羽音が聞こえるほどです。 暖かくなってきましたが、それでも朝夕は冷えます。今月中は、夜は薪ストーブを使うでしょう。外で焚火も楽しみたいです。

フキノトウ

2021.04.06|

一週間ほど、所用で不在にしていました。出発前には敷地内を広く覆っていた雪もほとんどなくなり、茶色い土が見えるようになりました。雪解け水で、所々ぐちゃぐちゃとぬかるんでいます。 敷地内の法面の上、一段高くなったところに登ると、青い空、まだまだ白い大雪山、十勝岳連峰、そして芽を出し始めた植物たちがいました。春の訪れです。枯草の隙間からフキノトウが顔をのぞかせていました。 この時期、毎年フキノトウを見ると思いだすことがあります。 故郷の三重県では山に行かないとあまり目にすることがないフキノトウですが、ここ北海道では、いたるところで見ることが出来ます。北海道に移住した21年前、市役所に初登庁する日、幹線道路を車で走っていると、中央分離帯にフキノトウを発見しました。「こんなところにフキノトウが!!」と、思わず車を停めて採取したくなりました。職場に到着し、ワクワクしながら、このことを同僚に話すと、『何を驚いているんだろう?』というような顔をされたことを覚えています。北海道民にとっては、珍しくもなんともないことだったのです。 丘は日陰になった部分に雪が残っていますが、秋蒔き小麦の緑が徐々に顔をのぞかせ濃くなってきています。青い空、白い山、緑と茶色の大地、何とも言えないコントラストです。 一般的に、旅はできるだけ雨を避けたいという思いがあります。しかし、春は、中国からの黄砂の影響で霞むことが多いのです。そんな時、雨は大気中の埃や塵を流してくれ、止んだ後は、全ての物を色濃くし、最高の瞬間を見せてくれます。雨の日の旅、それはそれで良いものだと思います。 これから、ゴールデンウイークに向け、美瑛の丘は一気に慌ただしくなります。いたる所で赤や青、緑の大きなトラクターが眠りから覚めた大地をゆっくりと走ります。 シュカブラの建築工事は昨年の秋に終わったため、外構は、まだまだ土が露出し殺風景なところがあります。4000㎡の敷地をこれから徐々に整備し、これまで以上に緑にあふれ、キツネやウサギ、沢山の鳥たちの集う場所にしていきたいと思います。

3月 2021

雪融け(北海道民の気持ち)

2021.03.23|

ここ数日の美瑛は、しばしば雪がちらつくものの、どんどん雪融けが進んでいます。 1mほど積もっていた雪は50cm程になりました。雪は水になり、道路や側溝に流れ込みます。 北海道で、この時期によく見かけるのは、玄関先にできた氷を割るおじさんです。夕方溶けた雪は側溝などに流れ切らず、夜、気温が下がると道路やアプローチにへばりつくように氷になります。おじさんは、朝起きてこれを一生懸命割るのです。 移住したころは、「なぜ、一生懸命汗を流しながら割っているのか、暖かくなれば自然に溶けるのに」などと感じたものでした。 でも、この作業には、意味があることがわかりました。 まず一つは、氷の表面が溶けてつるつるで危険であること、そして、もう一つは、少しでも早く雪がなくなって春を迎えたいという道民の心です。道民には「白い雪の世界に閉じ込められた」という感覚があるそうです。11月から降り出した雪は、大地を雪と氷の世界に変えます。今でこそ、住宅の断熱性能が向上し、部屋はポカポカですが、昔の北海道の家は粗末な作りで、文化財として現存するものを見ると、「こんな家でよく凍死しなかった」と思えるようなものばかりです。 このようなことが、今でも道民に脈々を受け継がれているのだと感じます。 今年は、全国的に桜の開花が早いとのことですね。 桜といえば、入学式です。私も小学校入学の時は三重県にいたので、校門の前で桜を入れて両親と記念撮影をしました。 例年、美瑛の桜の開花はGWごろです。ソメイヨシノではなくピンク色の濃いエゾヤマザクラがメインでとても綺麗です。道民の花見といえば、ジンギスカンです。桜の木の下で、みんなで焼肉のコンロを囲み食べて飲んでの大盛り上がりで、春が来たとはじけます

3.11(前向きに生きること)

2021.03.11|

今日は3月11日、東日本大震災が発生した日ですね。当時、私は旭川市役所に勤めており勤務時間中でした。 ちょうどその時期は長く断続的に続く目眩を患っており、廊下を歩いているとクラクラとしたため、また、目眩が来たかと思い自席に戻りました。すると同僚たちがザワザワをしています。旭川は地震が少ない街で滅多に体に感じるような揺れはありません。 私も2000年に移住してからその時まで、地震を感じることが有りませんでした。そのような旭川があれだけ揺れたのだから、日本の何処かでとんでもないことが起きているのではないかと直感しました。その日の夕方、帰宅してテレビをつけるとどこのテレビ局も地震のニュースでした。 津波が街を飲み込む映像、津波が去った後の無残な様子。写真でしか見たことはありませんが東京大空襲などの戦争の後のように感じました。 それから、毎日毎日、津波と避難所の映像。直後から、旭川市役所にも応援要請が来ていました。地震から1月たった頃、私に保健所の保健師さん2名と一緒に応援に行ってくれないかと声がかかり、ちょうど自分にも何か出来ないだろうかと思っていたので、「はい、行ってまいります」と即答しました。 確か出発は5月3日だったと思います。仙台空港に降り立ち名取市や多賀城市を通るとテレビの映像では感じることのできない凄まじい地震の爪痕を目の当たりにしました。 派遣先は仙台市から北東にある「七ヶ浜町」という町の役場です。落ち込んでいるだろう皆さんになんて声を掛けたらいいのだろうと思い登庁しましたが様子は少し違いました。本心は辛いのだろうと思いますが、役場の方も「綺麗さっぱり全部流された」「両親も行方不明だ」と笑いながら話しています。 「前を向かないと進まないから」と力強い言葉。内心はすごく辛く生活も大変なんだと思いますが、役場を訪れる町民も含め皆さん今できることを一生懸命取り組んでいました。 滞在は約10日間で少しだけ支援はできたと思いますが、それよりも前向きに生きることの大切さを沢山学ばせて頂く機会になりました。 その後、私が大病を患い一度諦め掛けた夢を、再度喚び起させる糧にもなったと思います。 [...]

2月 2021

雪の色

2021.02.25|

今朝の美瑛の気温は氷点下13度。このところ、日中は暖かく、朝は冷え込む日が続いています。 夜のうちに雪が降ることが多く、朝、窓の外を眺めるとサラサラの新雪が積もっており、朝日が雪原を照らします。雪の結晶に反射した光がキラキラと輝き、影になった部分は青く見えます。 雪は白一色なのに、金色に見えたり、銀色に見えたり、青く見えたりと不思議な光景です。 朝食もそこそこに、とりあえず氷点下の中を散歩です。敷地内には、あちこちにキタキツネやウサギが走り回った形跡があり、時々、ウサギがキツネに追われているようなものも見られます。ウサギの足跡が頻繁についているところを見ると、キツネはまだウサギを捕まえられていないのが分かります。 人の足跡、手の跡、私も綺麗な雪面に後を残します。そして、雪面に大の字に寝転がり、青い空とゆっくり流れる雲を眺めます。雪の中に30㎝ぐらい埋もれると、サラサラの雪が少しだけ顔にかかり、耳からは「シーン」とした音が聞こえてくるようです。 雪の中は暖かい。立っているより座っているより、雪に埋もれるように寝転ぶとなぜか暖かく感じます。 今シーズンは雪の日が多かったため、大雪山や十勝岳連峰が見られる日が少ない冬ですが、3月に入ると晴れる日が多いとの天気予報です。 雪に覆われた山が、朝日に照らされ金色や銀色に輝き、夕日に照らされピンクやオレンジに染まる日が増えてくるのではないでしょうか。 天気が安定してくると敷地内でのスノーシュー散歩が楽しいです。朝起きて散歩してからの遅めの朝食。 忙しい毎日から離れて、大切な人と時間を忘れてダラダラのんびり過ごす日が必要ですね。

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