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2月 2024

思い描いた景色との出会い

2024.02.13|

僕はクールな人間なのか? 『ホームページやブログの写真や文章から、櫻井さんはクール人だと想像していた』と旅行を終え帰宅された女性からのお礼のメッセージの中に、そんなことが書かれていた。 意外な言葉であった。ストイックな奴だと言われたことはあるが、『クール』だと言われたのは、人生でおそらく2回目だ。正確にいうと1回目はクールではなく『冷たい人』と言われたような気がするが。 身近な人は、僕のことを熱く、また、かなり拘りが強く頑固だと言う。 彼女は、お母さんともうすぐ2歳になるお子さんと3人で3泊された。オープンした直後の3年前ぐらいにインスタでシュカブラを見つけ、それから、ブログやインスタの投稿を頻繁に見てくれていたようで、彼女に自分の身の上話や美瑛の出来事を話すと、多くのことを知っていたのである。 『えっ、なんで僕のそんなことまで知ってるの???』と思うことも多くあったが、記憶を辿ると確かに過去にブログに書いた覚えがある。 こんなにまで、隅々まで読んでくれている人はなかなかいない。感激である。 彼女は美瑛に来て、シュカブラに泊まるということの他に、青空や星空をバックにクリスマスツリーの木やセブンスターの木の横の白樺並木などを撮影するほか、ダイヤモンドダストなどの稀に見られる自然現象を見たいとのことで、旅行前からLINEでやり取りし相談に乗っていた。だが、如何せん晴れや星空などは天気次第、僕にはどうしようのないことで、彼女には、どんな天気でも楽しめるようニュートラルな気持ちで来てほしいと話していた。 到着された日、旭川空港にお迎えに行ったが、空も真っ白で、やや吹雪ぎみだ。彼女やお母さんが「空も地面も真っ白っていうのも綺麗ですね」との言葉に少しほっとした。 でも、彼女はやはり青空と星が見たいんだろうなと思いながら、『少しでも晴れ間が覗いてくれたら』と願った。 [...]

誕生日

2024.02.02|

2月2日、54歳になった。正確に言うと「年齢に関する法律」では前日の2月1日に54歳になっていたのであるが、それはよしとしよう。 今日は、誕生日を祝うような地吹雪である。気温は氷点下10℃ほどで、風があるため体感温度は低いが、息をすると肺が凍りそうな氷点下20℃の晴天の朝ほどではない。 部屋の中は暖かいから、清掃のときは半袖半ズボンだし、自宅兼レセプションの間を行ったり来たりするのも、そのままの恰好だ。 顔や腕、脚にたたきつける雪も気持ちがい良い。 シュカブラの前の通りから、こちらを眺めている観光客は、とても驚いたような表情で僕を見ている。 「大丈夫ですよ、着てますから」というように身振りで挨拶すると、あちらも笑って返してくれる。 還暦まであと6年、30歳になったときに北海道に移住し、元気に動けるのは60歳までで、そのうちの半分を過ぎてしまったと思っていたが、いくつかの稀な病気にかかり、身体に障害も残っている状況を考えると、改めてそれが現実のような気がしてくるのである。 16歳の長男、14歳の次男を見ていると、人生なんてあっという間だから、早くやりたいことを見つけて、それに向かって進めと言いたくなるが、自分の高校生の頃は、好きなテニスと好きな女の子を追いかけているだけで、特に何も目標はなかったなと思い返してしまうのであった。

1月 2024

やはり東京は寒かった

2024.01.17|

先週は所用で次男と東京方面に行ってきた。 1月の東京が寒いのは知っている。もちろん、気温自体は美瑛より高いが、何か質の違う嫌な寒さだ。 半袖のインナーシャツに長袖Tシャツ、ダウンジャケットという服装で、ほぼ美瑛にいる時と同じ格好だ。 羽田に着き空港内を歩く。流石に屋内はダウンを着ていると少し暑く感じられる。 地下鉄に乗り、目的地に着き屋外に出る。 今日は暖かい日のようだ。「ダウンジャケットまでは要らなかったかな」と思った。 羽田に着いてから、2時間ほど経過したころだろうか、喉がイガイガしだした。『風邪でもひいてしまったのだろうか』と思い咳払いをすると、隣の次男も咳払いをしている。 次男と顔を見合わせ、「んっ、空気が汚い」「風邪じゃないな、たぶん」 お客さんが美瑛に来たときに、よく言っている。「空気が美味しい」と。そういうことか。 羽田空港を出発し、横浜に立ち寄り、新橋のホテルまで、道のりの殆どが地下道やビル、電車の中で、地上を歩くことが殆どなかった。地上に出てもビルに囲まれ空があまり見えないため、天気の移り変わりが分からない。お客さんが言っていた「通勤で空を見ることがない、外を歩くのは1分程度」と。こういうことか。 [...]

ダイヤモンドダストとサンピラーで迎える元日

2024.01.01|

年末は雪と曇りの日が続きましたが、元日の朝は快晴でスタートだ。 明日はダイヤモンドダストが見られるだろうと期待して眠りについたのだが、今日は日の出前の5時半に目が覚めた。 ダイヤモンドダストは、快晴で氷点下15℃以下、太陽が昇って30分後ぐらいが見られる確率が高い。 日の出前から車を走らせ、先ずは、自宅から西の方向に走り朝焼けを撮る。 次はダイヤモンドダストを狙うため、いつもの橋の上に向かった。 写真を趣味にする人は、同じことを考えるものである。近所に住む写真を趣味にしている60歳代の女性の友人が、自宅敷地から出ようとしたところを雪の吹き溜まりにタイヤがはまり、一生懸命スコップで掘り起こしている。 車を停め「〇〇さん、僕の車で引っ張りましょうか」と声をかけたが、「もうじき、脱出できるから大丈夫。櫻井さん、何処に行くの?」 この天気でこの時間帯、写真家にとっての『何処に行く』は、何を言わずとも『何処に何を撮りに行くか』だ。 「橋」と答えると、「後で行くから」と。 『本当に車は抜け出せるのだろうか』と気になりながらも、目的地の橋に着いた。丁度、朝日が昇って来るところ、初日の出を見ようと、橋の上には10人ほどの観光客らしき人たちがいた。 [...]

12月 2023

冬道運転

2023.12.08|

昨日は雨が降った。ここ2・3日は気温が高めだ。真っ白だった丘は、広範囲で雪が溶け緑や茶色が見えている。 冬のはじめに雨が降ることは珍しいことではないが、やはり例年より気温が高めのような気がする。 この時期の道路は、とても危険な状態になることが多い。どちらかというと厳冬期よりもツルツル路面だ。レンタカーの観光客は、冬の北海道は雪道だと思っていることが多いが、雪道ではなく、氷の道になることがある。 厳冬期は表面が溶けることが少ないが、この時期の道路は、少し暖かい日には圧雪された雪の表面が溶け、氷の上に水の膜ができる。まさに、スケートリンクである。 それでもレンタカーをよく見かける。日本人らしき人は、ゆっくりゆっくり慎重に運転していることが多いが、韓国人や台湾人は乾いた路面を走るようなスピードで走行していることが多い。 先日も台湾人らしき女性二人組の車が、道路から法面の下に落下していた。その翌日には、韓国人が運転するレンタカーが、地元の軽トラックを巻き込み、道路から落下しているのを見かけた。 美瑛は田舎で、鉄道やバスも少なく、観光するにはレンタカーを使った方が便利ではあるが、自信がない場合は公共交通機関やタクシーを使ってほしい。事故を起こすと旅行も台無しだし、通学中の子供たちをはじめ、地元の人たちが巻き込まれないか心配だ。 12月に入り、お客さんを旭川空港まで迎えに行くことが二組続いた。ほぼペーパードライバーの女性お一人と、もう一組の方は日常的に運転する男女のカップルだったが冬道運転には不慣れであるとのことだった。後者の方は「レンタカーを借りなくてよかった。この道は無理だ」と言われていた。賢明な判断である。 前後の予約状況や時間帯にもよるが、旭川空港や美瑛駅、場合によっては旭川駅まで、お迎えに行くことが出来る場合がある。あくまでも可能な範囲での対応となるが、特に冬には予約の際に相談してほしいと思う。

11月 2023

北海道の家

2023.11.26|

いよいよ、真っ白な美瑛になった。 昨日と今日で一気に雪が降り、根雪になりそうだ。 根雪とは、平地でも来春まで雪が溶けないで残りそうな状態になることをいう。 北海道に移住してから初めて聞いた言葉だ。 先週、宿の閑散期を利用して、研修旅行に行ってきた。行先は軽井沢である。軽井沢町と言えば長野県であるが、群馬県との県境で群馬県側の隣接するところも、軽井沢地区である。 宿泊先は、群馬県側の北軽井沢という地区にある一棟貸の宿であったが、三重県の実家の室内の寒さを思い出し、行く前から「室内が寒いんだろうなぁ」と少し恐れていた。 この建物は、昔、建築家が自分の別荘として建て使っていた物であり、お洒落なデザインのものであったが、案の定、寒かった。 また、その日の夜は、氷点下2℃まで冷え込み、壁にもたれかかると、外気の冷たさを感じるほどだ。1階と2階のストーブ、浴室のパネルヒーター、そして暖炉を焚いた。それでも、廊下や窓の近くはひんやりする。 この建物は築50年程経ったものであるが、北海道の築50年たった建物は、それほど寒くない。 最近でこそ、本州の家も2重や3重窓にしたり、壁の断熱性能を上げたりしているが、まだまだ、北海道の家には追い付いていないように感じる。 [...]

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