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9月 2025
半世紀の時空を超えて
小学3年生の4月、期待と少しの不安を感じながら、新しいクラスの教室に入り席に着いた。 隣を見ると可愛らしく利発そうな女の子が座っていた。 今でこそ、初対面の相手にも自ら話しかけることが多いが、このころは人見知りが強く、自分から話しかけることなどない性格。 クラスも変わり知っている友達も少ないなか少し緊張していたが、隣にこんな子が座っているとさらに緊張が高まった。 隣の席だということもあり、間もなく話始め、休み時間や放課後もグループで遊んだりするようになったのであるが、思った通り彼女は勉強もでき運動もできる、所謂クラスのマドンナ的存在だった。 4年生の1学期が終わり、僕が引っ越しで同じ四日市市内の別の学校に転校したため、会うことはなかった。 時は流れ、僕は市内の高校に進学。引っ越し前に住んでいた地区の何人かの懐かしい顔を入学式で見かけた。 その中にいた、あのクラスのマドンナが。 入学時は別のクラスだったが、2年生の時に一緒のクラスになった。このクラスは男女の仲が良かったが、彼女とは小学生の時ほど特に仲が良いというわけではなく、それほど話もしなかった。 卒業後も数年ごとに行われる同窓会で見かけ挨拶をする程度であった。 [...]
8月 2025
季節の変わり目
外は物凄い雷鳴と豪雨である。 一か月ぶりのブログを書こうとしているが、停電でパソコンの電源が落ちると、書いたものが水の泡になる可能性もあるが書き進むこととする。 もう、美瑛は夏の終わり季節の変わり目で、日の出直前には12℃程度になることもある。 しかし、年々、気温の上昇を感じるようになっており、今年も最高気温は35℃に達した。 美瑛は内陸にあるため寒暖の差が激しく、真夏の日中は北海道内でも高めの気温になるのであるが、三重県四日市から美瑛の隣町・旭川に移住した25年前は、暑い日でも30℃程度までの上昇であった。 気温だけではない。これまで、この付近で聞くセミの声と言えば、エゾヒグラシだけであったが、2年程前からツクツクホウシ、先日はミンミンゼミが鳴いているのを聞き、妻に「ミンミンゼミが鳴いている」と報告してしまったほどだ。 道産子だったら聞いたことのない鳴き声に、何の虫が鳴いているのかと思うのではないだろうか。 明らかに虫の生息域も変化していることを肌で感じるのである。 8月上旬から昨日まで、札幌の大学に進学している長男が帰省していた。4月から4か月で8㎏も痩せていたが、少し大人になったように感じた。 特に何を話すということもないが、好物の唐揚げ、味噌カツ、お好み焼き、海鮮丼などなど沢山食べさせ2㎏増量させた。 [...]
7月 2025
農業の町、美瑛
美瑛はリゾート地ではない、農業の町だ。 例年、7月20日頃から刈り取りが始まる小麦だが、今年は5日ほど早く始まった。巨大なコンバインが丘の小麦畑をゆっくりと走り、バリカンをかけるように綺麗に刈り取っていく光景があちらこちらで見かけられる。 コンバインは農地から農地への移動で一般車両が通行できる道路も走行するのであるが、その巨大さから両側の車線を塞ぐほどであるため、前後にライトバンが付き一般車両に注意喚起するのである。 真横を通るコンバインはいつ見ても恐ろしいほど大きく恰好良いものである。 最近、夕方に撮影がてらドライブする日が多い。 早朝に撮影することが好きだが、日の出は4時頃であり写真を撮るためには3時には起きる必要がある。辛くて目が覚めないため、どうしても夕方にウロウロすることになる。 このドライブ中に気になることがある。 全国的にはインバウンドの急増で、観光地ではオーバーツーリズムの問題が発生しており、美瑛でも外国人による農地などの私有地への立ち入りが問題となっていた。 確かに今でもそのようなことはあるが、最近の傾向として、そういった行為をする日本人が増えているように感じる。 ドライブ中にそういった人たちを見かけると、私有地に入らないように声をかけるのであるが、声をかけた人のほとんどが日本人である。 [...]
国際交流
先日、アメリカ人とドライブをした。 シュカブラは、海外向けに宣伝活動をしていないため、インバウンドのお客さんは全体のうちの5%程度だ。 時々、ヨーロッパ向けの旅行代理店の紹介やインスタ等で見つけて、来てくれる人がいる。 一緒にドライブをしたアメリカ人のカップルもそのような人であった。 2泊3日で利用されたのであるが、チェックイン時に「明日の予定は」と聞くと、ファーム富田や青い池などの有名観光スポット巡る予定で、これからタクシーを手配してくれないかとの要望があった。 『あちゃー! そう来たか』 彼らは、レンタカーではなくタクシーでシュカブラまで来たから、明日は観光タクシーなどの予約をしてあるのだろうと思って、念のため聞いたつもりであったが、『そう来たか!』である。 なぜ、そんな反応をしたか、それは、この時期の美瑛・富良野は観光のトップシーズンで、おまけに美瑛には小さなタクシー会社が1つしかないため、予約でいっぱいなのである。 一か八かタクシー会社に1日キープできる車がないか確認したが、案の定、断られた。 『さあ、どうしよう』 [...]
6月 2025
夏のシーズンの異変
2週間前は、日の出前の最低気温が2.5℃の日もあったが、ここ2・3日は最高気温も25℃程度まで上昇し、朝も10℃程度までしか下がらなく、湿度も感じられる日になってきた。 美瑛の丘の作物の成長が著しく、麦の穂は毎日見る度に大きくなっている。 6月中旬になり、観光用の花畑ではラベンダーがチラホラと咲き出したようである。 時期としては、美瑛・富良野の観光のトップシーズンである7・8月の手前であり、花畑の観光客も徐々に増えつつあるようである。 うちの宿は毎年7・8月はこの時期にはほぼ空室のない状態であったが、今年の予約状況としては、平日を中心にまだまだ空きがある。 シュカブラと同じような町内の小規模な宿のオーナーに聞いてみても、去年までと違い予約が入る勢いが緩やかだとのことである。 その原因はよく分からないが、推測ではあるが次の2点が原因のような気がする。 1つは、ニュースや特集で美瑛富良野のオーバーツーリズムが取り上げられることが何回かあり、静かなところを求めて旅しようとする日本人がこの時期の美瑛富良野を避けていること。 もう1つは、物価高による倹約傾向である。 一方、美瑛富良野はアジア系のインバウンドが多く、こちらはまだまだ増え続けているようで、特に大型観光バスで来る団体客の伸びが大きいように感じる。 [...]
5月 2025
移住には綿密な計画を
今日は移住の話である。 移住を考えている人にとっては、希望を削いだり、不安を煽ったりするようなことになるかもしれないが、真剣に慎重に考えてほしいから書くこととする。 以前も同じようなことを書いているかもしれないので、『前も聞いた』と思う人は閉じてください。 自分が三重県四日市市から北海道に移住したのは、30歳になった2000年だからもう25年前のことである。 最初は北海道第2位の都市・旭川市(その当時人口36万人超)のほぼ中心部(市街地)に4年間住み、その後、隣町の旭川空港のある町・東神楽町の住宅街(旭川のベッドタウン)に13年、そして今の美瑛町の農地の真ん中に約8年前から住んでいる。 27歳で北海道に初めて訪れ、想像を超えるあまりの雄大さに感動し、いずれこの北の大地に住みたいと3年間に10回程度旅行や出張で訪れ、30歳で移住した。 大学卒業後、三重県庁に大卒枠(将来の出世もある程度は保証されたような採用枠)で入庁し、仕事も嫌いなわけではなく(結構好きだった)、週末には趣味のテニスを楽しみ県内ではそれなりに名前を知られるような選手で、所謂、心も体も安定した生活、経済的に安心な将来が保証されているような生活を送っていた。 (※念のため言っておくが、公務員の仕事は民間の人がよく口にする「公務員は楽」というものではなく普通に深夜までの残業や休日出勤もあり、また、法に基づいて公平公正を常に考えながら業務を遂行しなければならないため、それなりに大変でストレスもかかる。) それが、北海道を初めて見たときから、心の何処かでザワザワが始まったのである。 元気に動き回れるのは60歳までだろう、あとの半分は別の地で別の生き方をしようと考え、将来の社会的立場の保証のようなものを捨て、北海道に乗り込んできた。 [...]





