先週は所用で次男と東京方面に行ってきた。
1月の東京が寒いのは知っている。もちろん、気温自体は美瑛より高いが、何か質の違う嫌な寒さだ。
半袖のインナーシャツに長袖Tシャツ、ダウンジャケットという服装で、ほぼ美瑛にいる時と同じ格好だ。
羽田に着き空港内を歩く。流石に屋内はダウンを着ていると少し暑く感じられる。
地下鉄に乗り、目的地に着き屋外に出る。
今日は暖かい日のようだ。「ダウンジャケットまでは要らなかったかな」と思った。
羽田に着いてから、2時間ほど経過したころだろうか、喉がイガイガしだした。『風邪でもひいてしまったのだろうか』と思い咳払いをすると、隣の次男も咳払いをしている。
次男と顔を見合わせ、「んっ、空気が汚い」「風邪じゃないな、たぶん」
お客さんが美瑛に来たときに、よく言っている。「空気が美味しい」と。そういうことか。
羽田空港を出発し、横浜に立ち寄り、新橋のホテルまで、道のりの殆どが地下道やビル、電車の中で、地上を歩くことが殆どなかった。地上に出てもビルに囲まれ空があまり見えないため、天気の移り変わりが分からない。お客さんが言っていた「通勤で空を見ることがない、外を歩くのは1分程度」と。こういうことか。

夕食を摂るため、ホテルから有楽町まで外を歩いた。「寒っ!」気温は8℃、ダウンも着ている。やはり、北海道の寒さとは質の違う寒さが背中をゾクゾクさせる。カイロを貼っておけばよかったと後悔する。
お店に入っても、まだ寒い。窓が1重サッシで冷気が入って来る。ダウンは脱げない。
外を見るとテラス席があり、そこで食事をしている人もいる。『都会の人は寒さに強いな』と感心する。

3日間滞在し、羽田を飛び立つ前の気温は7℃、寒い。
離陸すると、夕焼けに浮かぶ富士山のシルエットが綺麗だ。
それにしても、東京から2時間弱で別世界の北海道に着くなんて便利だ。
旭川空港に到着。気温はマイナス5℃、暖かく感じた。この気温なら半袖のインナーシャツに長袖Tシャツ、ダウンジャケットで十分だ。

昨日の朝は、マイナス22℃。凍れる寒さだ。晴れ、無風。ダイヤモンドダストの発生する可能性が高い。
いつもの橋の上まで車を走らせた。橋の上で1時間ほどダイヤモンドダストを待つ間、雪面にできる青い影を撮影する。手足の指が痛い。膝がきしむ。でも、いやな寒さではない。