月別アーカイブ:1月 2024

やはり東京は寒かった

先週は所用で次男と東京方面に行ってきた。 1月の東京が寒いのは知っている。もちろん、気温自体は美瑛より高いが、何か質の違う嫌な寒さだ。 半袖のインナーシャツに長袖Tシャツ、ダウンジャケットという服装で、ほぼ美瑛にいる時と同じ格好だ。 羽田に着き空港内を歩く。流石に屋内はダウンを着ていると少し暑く感じられる。 地下鉄に乗り、目的地に着き屋外に出る。 今日は暖かい日のようだ。「ダウンジャケットまでは要らなかったかな」と思った。 羽田に着いてから、2時間ほど経過したころだろうか、喉がイガイガしだした。『風邪でもひいてしまったのだろうか』と思い咳払いをすると、隣の次男も咳払いをしている。 次男と顔を見合わせ、「んっ、空気が汚い」「風邪じゃないな、たぶん」 お客さんが美瑛に来たときに、よく言っている。「空気が美味しい」と。そういうことか。 羽田空港を出発し、横浜に立ち寄り、新橋のホテルまで、道のりの殆どが地下道やビル、電車の中で、地上を歩くことが殆どなかった。地上に出てもビルに囲まれ空があまり見えないため、天気の移り変わりが分からない。お客さんが言っていた「通勤で空を見ることがない、外を歩くのは1分程度」と。こういうことか。 夕食を摂るため、ホテルから有楽町まで外を歩いた。「寒っ!」気温は8℃、ダウンも着ている。やはり、北海道の寒さとは質の違う寒さが背中をゾクゾクさせる。カイロを貼っておけばよかったと後悔する。 お店に入っても、まだ寒い。窓が1重サッシで冷気が入って来る。ダウンは脱げない。 外を見るとテラス席があり、そこで食事をしている人もいる。『都会の人は寒さに強いな』と感心する。 3日間滞在し、羽田を飛び立つ前の気温は7℃、寒い。 離陸すると、夕焼けに浮かぶ富士山のシルエットが綺麗だ。 それにしても、東京から2時間弱で別世界の北海道に着くなんて便利だ。 旭川空港に到着。気温はマイナス5℃、暖かく感じた。この気温なら半袖のインナーシャツに長袖Tシャツ、ダウンジャケットで十分だ。 昨日の朝は、マイナス22℃。凍れる寒さだ。晴れ、無風。ダイヤモンドダストの発生する可能性が高い。 いつもの橋の上まで車を走らせた。橋の上で1時間ほどダイヤモンドダストを待つ間、雪面にできる青い影を撮影する。手足の指が痛い。膝がきしむ。でも、いやな寒さではない。

2024-01-17T08:15:16+09:002024.01.17|

ダイヤモンドダストとサンピラーで迎える元日

年末は雪と曇りの日が続きましたが、元日の朝は快晴でスタートだ。 明日はダイヤモンドダストが見られるだろうと期待して眠りについたのだが、今日は日の出前の5時半に目が覚めた。 ダイヤモンドダストは、快晴で氷点下15℃以下、太陽が昇って30分後ぐらいが見られる確率が高い。 日の出前から車を走らせ、先ずは、自宅から西の方向に走り朝焼けを撮る。 次はダイヤモンドダストを狙うため、いつもの橋の上に向かった。 写真を趣味にする人は、同じことを考えるものである。近所に住む写真を趣味にしている60歳代の女性の友人が、自宅敷地から出ようとしたところを雪の吹き溜まりにタイヤがはまり、一生懸命スコップで掘り起こしている。 車を停め「〇〇さん、僕の車で引っ張りましょうか」と声をかけたが、「もうじき、脱出できるから大丈夫。櫻井さん、何処に行くの?」 この天気でこの時間帯、写真家にとっての『何処に行く』は、何を言わずとも『何処に何を撮りに行くか』だ。 「橋」と答えると、「後で行くから」と。 『本当に車は抜け出せるのだろうか』と気になりながらも、目的地の橋に着いた。丁度、朝日が昇って来るところ、初日の出を見ようと、橋の上には10人ほどの観光客らしき人たちがいた。 『この人たち、初日の出を見たら宿に戻ってしまうんだろうな。その後に起こる凄い現象を見ないまま』と思いながら、日の出の写真を撮らないで、ダイヤモンドダストが綺麗に撮れそうなポイントを探し橋の上を行ったり来たりしていると、一人で来ていた女性が僕のことを不思議そうに見る。 『多分、この人も日の出を見て帰ってしまうんだろうな。ダイヤモンドダストが出るかもしれないことを教えてあげようかな』と思ったが、変なおじさんと思われかねないので、声を掛けなかった。 案の定、ほとんどの人が日の出を撮り終えいなくなり、残っているのは地元の数名だけになった。 少しずつダイヤモンドダストが見え始めたころ、無事に脱出できた友人が到着した。 「さっきまで、沢山の人がいたんですけど、みんなダイヤを見ないで帰ってしまって」 「あら」 今日はダイヤモンドダストからサンピラーに変わる凄まじい現象が見られた。 変なおじさんだと思われても、声を掛けておくべきだったと後悔した。

2024-01-02T09:41:25+09:002024.01.01|
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