雪の色

今朝の美瑛の気温は氷点下13度。このところ、日中は暖かく、朝は冷え込む日が続いています。 夜のうちに雪が降ることが多く、朝、窓の外を眺めるとサラサラの新雪が積もっており、朝日が雪原を照らします。雪の結晶に反射した光がキラキラと輝き、影になった部分は青く見えます。 雪は白一色なのに、金色に見えたり、銀色に見えたり、青く見えたりと不思議な光景です。 朝食もそこそこに、とりあえず氷点下の中を散歩です。敷地内には、あちこちにキタキツネやウサギが走り回った形跡があり、時々、ウサギがキツネに追われているようなものも見られます。ウサギの足跡が頻繁についているところを見ると、キツネはまだウサギを捕まえられていないのが分かります。 人の足跡、手の跡、私も綺麗な雪面に後を残します。そして、雪面に大の字に寝転がり、青い空とゆっくり流れる雲を眺めます。雪の中に30㎝ぐらい埋もれると、サラサラの雪が少しだけ顔にかかり、耳からは「シーン」とした音が聞こえてくるようです。 雪の中は暖かい。立っているより座っているより、雪に埋もれるように寝転ぶとなぜか暖かく感じます。 今シーズンは雪の日が多かったため、大雪山や十勝岳連峰が見られる日が少ない冬ですが、3月に入ると晴れる日が多いとの天気予報です。 雪に覆われた山が、朝日に照らされ金色や銀色に輝き、夕日に照らされピンクやオレンジに染まる日が増えてくるのではないでしょうか。 天気が安定してくると敷地内でのスノーシュー散歩が楽しいです。朝起きて散歩してからの遅めの朝食。 忙しい毎日から離れて、大切な人と時間を忘れてダラダラのんびり過ごす日が必要ですね。

2021-02-25T09:58:11+09:002021.02.25|

シュカブラ(雪の造形)

先週は、「この先1週間はプラスの気温お日が増えるでしょう」と言いましたが、確かに暖かい日が増えました。しかし、この1週間は雪が非常に多く、吹雪の日が2日間続きました。日中は気温が上がり、雪の表面が固くなり、夜はその上に雪が降り、強い風が吹く。来ました、シュカブラ(風雪紋)ができやすい日です。「明日の朝はどんな雪の造形が出来ているのだろう」と、わくわくしながら布団に入り、朝も早く目が覚め、窓から外を眺めます。丘に大きな波や細かな波の模様が出来ています。 美瑛の丘は、山岳地帯にできるような険しい模様ではなく、やさしい感じのシュカブラができることが多いのですが、今日は凄いものも出来ていました。敷地内には、どこかの山の尾根かと思えるようなシュカブラが。大きな波が何層にもなって、襲い掛かってくるような形です。 敷地内をブラブラと散策すると、降った雪が吹き飛ばされて、全く積もっていないところや新に60㎝ぐらい積もっているところもあります。敷地から接道へ出る通路は50mぐらいありますが、雪に埋もれています。敷地入口付近に設置した新聞受けが見当たりません。 美しい雪の模様を一通り眺め、さぁ、除雪です。トラクターに付けたスノーブロアという機械で通路や駐車スペースの雪を吹き飛ばします。機械はトラクターの後ろに付いているので、バックしながらの作業です。1時間半ぐらいトラクターと手作業での除雪。 やっと出てきました、新聞受け。新聞受けにはちゃんと今日の新聞が入っていました。   今年は雪が多めです。Villa Skavlaの看板も雪でだんだん見えづらくなってきました。看板が埋もれてしまっても大丈夫。Villa Skavlaの道路向かいには、ポテトチップスで有名な某菓子メーカーの大きな倉庫があり、お客様が迷うことはないでしょう。

2021-02-25T09:58:43+09:002021.02.18|

丘を散歩、クリスマスツリーの木(モノクロ)

立春を迎えましたが、北海道美瑛町はまだまだ冬真っただ中です。昨年より晴れて冷え込む日が少ないようで、その分雪は多いです。十勝岳や大雪山がくっきり見える日もあまりありません。 最近、丘を散策していなかったので、用事で美瑛の街に出かけた際に足を延ばして、車で丘をブラブラしてきました。雲の具合と太陽の角度を見ながらなんとなく走っていると、ここにたどり着きました。「クリスマスツリーの木」です。 グッドタイミングです。木のトップに太陽が重なり、手前には木の影が伸びています。写真だけ見ていると、派手さがなくシンプルで静かな様子ですが、このタイミングを狙っていたのでしょう、周りには一眼レフやミラーレスカメラ、また、スマホのレンズを木に向けて構えている人が沢山いました。パシャパシャというシャッター音が沢山聞こえます。多くの方が「このチャンスを逃さぬよう」と、少しセカセカ慌てた様子でした。 慌てて撮るとそれが写真にも表現されてしまうような気がします。 私はシャッターを切る前に、なるべく、他のものを頭から消し、無に近い状態で撮れるよう深呼吸し、心をニュートラルにします。 そのせいか、同じ写真であっても、見る人によって「厳しい冬の感じが伝わってきますね」や「メルヘンチックですね」や「凛としていますね」など、感じ方が様々なようです。現物を見ても人それぞれ感じ方が違うので、私はこれでいいのだと思っています。 車を進めると、雪原に茶色い点が見えました。「何だろう」と思い近づくとキタキツネです。立っているのでもなく、歩いてもなく、座っているのでもなく、ふかふかの雪面に伏せています。ネズミでも捕まえて雪面に押さえつけているのでもなさそうです。何か穏やかな表情で「寛いでいる」といった表現が最もふさわしいと思えるような様子でした。 「ちょっと撮らせてくれないかな」と思いレンズを向けると、「邪魔するな」というように、こちらを何度も振り返りながら林に消えていきました。 この先一週間は、日中プラスの気温になる日も多く徐々に春を感じる日が増えるでしょう。

2021-02-11T10:09:08+09:002021.02.11|

二眼レフカメラ(今でも使いたいフィルムカメラ)

美瑛は昨日からひどい風です。昨日は、降雪はありませんでしたが、強い風で地吹雪でしたが、今日は降雪と地吹雪、天と地の両方から雪がたたきつけます。いわゆるホワイトアウトです。十勝岳温泉や旭岳温泉の標高が高いところでは、想像ができないくらいの状態でしょう。 室内から窓越しに外を見ていると、外の風の音があまり聞こえないのと、白と黒の世界なので、昔の無声映画のワンシーンを見ているようです。 昔と言えば、宿のショーケースには、過去に使用していたドイツ製のフィルムカメラ、ローライフレックスを飾っています。このカメラは、縦に四角い箱の前面に2つのレンズが付いており、二眼レフというものです。上のレンズで構図やピントを決め、シャッターを切ると下のレンズから入った光が、フィルムに写り込みます。シャッター音は「カシャッ」ではなく「チッ」と鳴ります。 今でも、昔のカメラを持ち出し、何かを撮りたくなりますが、なんせフィルムがなかなか売っていないですし、購入して撮ったとしても現像に時間かかるのと、昔に比べ費用も掛かります。また、フィルムは生ものなので冷蔵庫に保管しなければ劣化してしまいます。 出番がなく自宅のカメラケースの隅に眠っていたのですが、宿を開業し日の目を見ることになりました。 お客様がご到着され、このカメラを目にされると私と同じ年代やそれを上回る方は「懐かしいですね」「撮れるんですか」と聞かれますが、20~30代の方は、「これ何ですか?」とまるで骨董品を見るようです。50年以上前に製造されたものなので骨董品の部類かもしれませんね。でも昔の機械は凄いです。今でもちゃんと綺麗な写真が撮れますよ。シャッターの機械式といって、電池は一切要りません。 もし、今のデジタルカメラを50年後に出して来たら、そうはいかないでしょう。合う電池がない、中の半導体がおかしいなど、使えたとしても修理に莫大な費用が掛かるでしょうね。 世界はどんどん便利になっていきます。でも、何か起きた時、被害は連鎖的に広がり甚大なものになるでしょう。 本来、人間が個々に持つ動物的な生命本能を忘れないようにしたいものです。

2021-02-02T15:51:30+09:002021.02.02|
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