5月・6月は企業や団体の総会が多く開催される時期である。
僕も宿泊事業者の一人として、観光協会など美瑛町内のいくつかの団体に所属している。
総会に参加すると運営側(事務局)から昨年度事業の報告と本年度の事業計画が説明されるが、殆どの参加者は質問や意見を発言しない。皆が、全く同じ考えを持っていることはない。説明を聞いて、何にも思わない人はいないだろう。
もちろん、時間的に参加者全員が発言できるわけではないが、参加するからには、賛同でも批判、別の提案でも良い、何か一言発言してほしいと思うのである。
まあ、僕は余計な一言を言ってしまうことも時々あるが。

さて、硬い話はこれぐらいにして、夕方、西の空が焼けることが多くなる季節がやってきた。
多くの人は、夕陽と夕焼けを混同している。これまでに、何回も書いているが、「夕焼けは日没後にやって来る」。
夕日も良いが、是非、夕焼けを見てほしい。

快晴の日には西の空がグラデーションになることがあるが、焼けやすいのは薄曇りや多めに雲が浮いている日だ。
夕焼けスポットでは、カップルなどが夕陽を眺めている姿をよく目にする。日の入りの少し前から、赤みを帯びた太陽が地平線に徐々に近づき、ゆっくり沈んでいくのをジッと見つめている。そして、太陽が沈み切った瞬間、多くの人が『あー綺麗だった』『沈んじゃった』というような顔をして、これから起こるかもしれない夕焼けを見ないで車に乗り込み帰ってしまうのである。
夕焼けは、地平線の下から太陽が空や雲を照らすことで起こることが多い。
そう、「夕焼けは日没後にやって来る」のである。
焼けるか焼けないかは様々な気象条件に影響されるが、日没後、最低でも30分は粘りたい。
因みに朝焼けも同じ状況で起こるので、焼けるのは日の出前だ。日の出1時間前辺りから色付き始めることが多い。

今の季節、綺麗な夕景の時間帯と夕食の時間が重なる。
夕ご飯を外食にしてしまうと、どうしてもシュカブラからの夕景が見られなくなってしまうから、オードブルやピザなどをテイクアウトして、宿の窓から、宿の庭から夕景を見てゆっくり過ごすのがお勧めだ。
美瑛は天気予報が当たりづらく、晴・曇・雨も外れることが多い。夕焼けになるか否かはそれ以上に予想しづらい。
今日も一日、空の変化を見ながら、ドキドキして過ごすこととしよう。