月別アーカイブ:7月 2023

絶景を見ながらのフィンランド式サウナ

皆さん、サウナ好きですか? 7月13日、シュカブラにサウナ小屋が届いた。 私自身、サウナが特に好きだということではない。どちらかというと苦手かもしれない。 では、なぜ、サウナを置いたか。それは、冬の北海道の楽しみ方を味わってもらいたいからである。 普通、サウナには水風呂が付きものだが、シュカブラのサウナにはこれがない。サウナで火照った身体は、フカフカの雪にダイブして冷ましてほしいから。そう、このサラサラした雪の時期をもっと楽しんでほしいから、サウナを置いたのである。 サウナの利用可能期間は、11月中旬から4月中旬までにしようと思う。本格的な積雪は、12月後半からであるが、それまでの間は、外気で冷やすことになる。寒くて虫もいないから、裸(水着)で外にいても問題ない。また、日中、景色を見ながら入ってもらいたいため、シュカブラに2泊以上する方のみ利用できることとする予定だ。 サウナには大きな窓があり、部屋からと同様に美瑛の丘の絶景が楽しめる。マジックミラーであるため、外から中は見えない。基本的に水着着用で利用してもらおうと思っているが、正面が広い広い農地で、冬季は真っ白の雪原だから基本的に誰からも見えない。 外から見ると、大きな窓には美瑛の丘が絵画のようにきれいに写る。中からはこの景色が見えるということだ。 熱源は薪ストーブである。自分で火を起こし、薪をくべ、温度を上げ、ときどきロウリュする。シラカバのヴィヒタで身体をパタパタ叩く。まさにフィンランド式のサウナだ。北欧のような眺めの美瑛の丘と向こうにそびえる十勝岳連峰、サウナが好きな人にとっては最高だろうな。 まだ、試運転もしていないが、11月の稼働に向けヴィヒタを作るなど、準備を進め、自分でも入ってみようと思う・・・あまり得意ではないが。

2023-08-22T20:26:36+09:002023.07.16|

ジャガイモの花

今年の美瑛は雨が少ないようだ。本州で雨が多い年は、北海道では少ないような気がする。一昨年の干ばつを思い出させる6月だったが、やっと末日にまともな雨が降った。 観光客にとっては、晴れた日の方が良いのであろうが、美瑛の丘に住む者、特に農家さんにとっては、雨が降らないと死活問題だ。 シュカブラの前には広大なソバ畑が広がっているが、種が蒔かれ、芽を出してから雨が降らず、少し元気がないように見えた。そこに先日の恵みの雨が降った。すごいもので、窓から見える蕎麦の様子が、2時間前と全く違う。苦しそうな顔から、躍動感あふれる活き活きとした顔に変わるように、茎や葉がピンとする。 雨の後は、草木に付いた砂ぼこりが流れ落とされ、艶やかになる。だから、雨も嫌いではない。 美瑛の丘は、ジャガイモの花が満開に近い時期を迎えた。キタアカリ、レッドムーン、男爵、インカノメザメなど、様々な品種のジャガイモの花が咲く。白い花や薄紫の花。農作物で彩られる丘の風景、これこそが、本来の美瑛の姿である。 この後、ジャガイモは花が終わり、葉や茎が枯れ、7月下旬から8月に収穫される。新じゃがのホクホクした食感を楽しむ時期である。 観光客向けに整備された赤や紫、黄色やオレンジの色とりどりの花畑も綺麗だとは思うが、あくまでも観光客向けのもの。 本来の美瑛の風土を感じてもらうには、農作物が見せる素晴らしい景観を静かにそっと見てほしい。 そして、食するときは、生産者が手塩にかけ、あの丘で育った野菜だと感じながら食べてほしい。美瑛にいる時も、都会に帰ってからも。

2023-07-02T18:17:50+09:002023.07.02|
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