農業の町、美瑛
美瑛はリゾート地ではない、農業の町だ。 例年、7月20日頃から刈り取りが始まる小麦だが、今年は5日ほど早く始まった。巨大なコンバインが丘の小麦畑をゆっくりと走り、バリカンをかけるように綺麗に刈り取っていく光景があちらこちらで見かけられる。 コンバインは農地から農地への移動で一般車両が通行できる道路も走行するのであるが、その巨大さから両側の車線を塞ぐほどであるため、前後にライトバンが付き一般車両に注意喚起するのである。 真横を通るコンバインはいつ見ても恐ろしいほど大きく恰好良いものである。 最近、夕方に撮影がてらドライブする日が多い。 早朝に撮影することが好きだが、日の出は4時頃であり写真を撮るためには3時には起きる必要がある。辛くて目が覚めないため、どうしても夕方にウロウロすることになる。 このドライブ中に気になることがある。 全国的にはインバウンドの急増で、観光地ではオーバーツーリズムの問題が発生しており、美瑛でも外国人による農地などの私有地への立ち入りが問題となっていた。 確かに今でもそのようなことはあるが、最近の傾向として、そういった行為をする日本人が増えているように感じる。 ドライブ中にそういった人たちを見かけると、私有地に入らないように声をかけるのであるが、声をかけた人のほとんどが日本人である。 美瑛に来る観光客のうち9割が外国人、日本人は1割しかいないが、その少ない日本人の方がマナー違反が多いとはどういうことなのか。 また、外国人は習慣の違いなどから駄目なこととは知らず立ち入ってしまうことが多いようであるが、日本人は分かっていて入る人が多いばかりか、声をかけると逆切れされることもある。 昨日も2時間ぐらい撮影しながらドライブしたが、農地への立ち入りを10人ぐらい見かけ、この全てが日本人だった。 このようなことが続けば農家さんをはじめ地元住民に迷惑が掛かり、素晴らしい景観を楽しみに来ている善良な観光客も残念な思いをする。 もう一度言う。美瑛はリゾート地ではない。農家さんを中心とする農業の町である。 美瑛独特の素晴らしい景観は、観光のために作られたものではなく、明治以降の入植者たちが生きていくために苦労して開拓した農地である。 この土地に来て「農」を感じ、その歴史を理解してほしい。

