月別アーカイブ:7月 2025

農業の町、美瑛

美瑛はリゾート地ではない、農業の町だ。 例年、7月20日頃から刈り取りが始まる小麦だが、今年は5日ほど早く始まった。巨大なコンバインが丘の小麦畑をゆっくりと走り、バリカンをかけるように綺麗に刈り取っていく光景があちらこちらで見かけられる。 コンバインは農地から農地への移動で一般車両が通行できる道路も走行するのであるが、その巨大さから両側の車線を塞ぐほどであるため、前後にライトバンが付き一般車両に注意喚起するのである。 真横を通るコンバインはいつ見ても恐ろしいほど大きく恰好良いものである。 最近、夕方に撮影がてらドライブする日が多い。 早朝に撮影することが好きだが、日の出は4時頃であり写真を撮るためには3時には起きる必要がある。辛くて目が覚めないため、どうしても夕方にウロウロすることになる。 このドライブ中に気になることがある。 全国的にはインバウンドの急増で、観光地ではオーバーツーリズムの問題が発生しており、美瑛でも外国人による農地などの私有地への立ち入りが問題となっていた。 確かに今でもそのようなことはあるが、最近の傾向として、そういった行為をする日本人が増えているように感じる。 ドライブ中にそういった人たちを見かけると、私有地に入らないように声をかけるのであるが、声をかけた人のほとんどが日本人である。 美瑛に来る観光客のうち9割が外国人、日本人は1割しかいないが、その少ない日本人の方がマナー違反が多いとはどういうことなのか。 また、外国人は習慣の違いなどから駄目なこととは知らず立ち入ってしまうことが多いようであるが、日本人は分かっていて入る人が多いばかりか、声をかけると逆切れされることもある。 昨日も2時間ぐらい撮影しながらドライブしたが、農地への立ち入りを10人ぐらい見かけ、この全てが日本人だった。 このようなことが続けば農家さんをはじめ地元住民に迷惑が掛かり、素晴らしい景観を楽しみに来ている善良な観光客も残念な思いをする。 もう一度言う。美瑛はリゾート地ではない。農家さんを中心とする農業の町である。 美瑛独特の素晴らしい景観は、観光のために作られたものではなく、明治以降の入植者たちが生きていくために苦労して開拓した農地である。 この土地に来て「農」を感じ、その歴史を理解してほしい。

2025-07-21T22:17:10+09:002025.07.21|

国際交流

先日、アメリカ人とドライブをした。 シュカブラは、海外向けに宣伝活動をしていないため、インバウンドのお客さんは全体のうちの5%程度だ。 時々、ヨーロッパ向けの旅行代理店の紹介やインスタ等で見つけて、来てくれる人がいる。 一緒にドライブをしたアメリカ人のカップルもそのような人であった。 2泊3日で利用されたのであるが、チェックイン時に「明日の予定は」と聞くと、ファーム富田や青い池などの有名観光スポット巡る予定で、これからタクシーを手配してくれないかとの要望があった。 『あちゃー! そう来たか』 彼らは、レンタカーではなくタクシーでシュカブラまで来たから、明日は観光タクシーなどの予約をしてあるのだろうと思って、念のため聞いたつもりであったが、『そう来たか!』である。 なぜ、そんな反応をしたか、それは、この時期の美瑛・富良野は観光のトップシーズンで、おまけに美瑛には小さなタクシー会社が1つしかないため、予約でいっぱいなのである。 一か八かタクシー会社に1日キープできる車がないか確認したが、案の定、断られた。 『さあ、どうしよう』 一番のネックは、お互いの国の言葉が理解できなく、その都度、翻訳アプリを使う必要があるということ。 美瑛は田舎であるため、公共交通機関もあまり走っておらず、困り果てていた彼らに、「言葉は通じないが、一緒にドライブしよう」「連泊の方には、いつも無料でやっている丘案内があるから」と持ち掛け、遠慮していたが、二度押して承諾を得た。 翌朝になり、言葉が通じなく何かハプニングが起こるのではという半ば楽しみを感じながら出発した。 通常、日本人であれば、有名観光スポットなどを巡らず(有名スポット巡りは受けない)、観光客があまり行かない(地元民しか行かない)ところを案内するのであるが、言葉が通じないというハンディがあるため、とりあえず彼らが行きたいところを周った。 特に期待したようなハプニングも起きず、有名どころを周り、混雑していたこともあり、彼らは少し疲れた様子だった。 スーパーで一緒にそれぞれの夕食の買い物をして、シュカブラへの帰り道にリクエストになかった観光客に知られていない絶景スポットに立ち寄った。 するとこれまでの有名スポットに行った時とは違ったとても興奮した様子で、「ワオ!!」と言いながら、写真を撮りまくっていた。 アメリカ人は壮大な風景などいつも見ているだろうからどうかなと、半信半疑で連れて行ったが、反応は日本人と一緒だった。 言葉が通じなくても、こちらの思いが伝わった6時間のドライブを感動の表情で締めくくった。

2025-07-01T19:52:22+09:002025.07.01|
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