「北海道には梅雨がないはずだよね。なんで、来週からの北海道旅行の期間中の週間予報が雨や曇りばかりなんだろう。残念・・・」みたいなSNS上の投稿を見かけることが多い。
北海道にも梅雨はある。正確に言うと『蝦夷梅雨』と呼ばれるものが。本州以南の本格的な梅雨ほどではないが、雨の多い日が続くことがある。時期的には本州の梅雨が明ける頃から2週間程度である。
南の暖かい太平洋高気圧と北の冷たいオホーツク海高気圧に挟まれたところに前線が発生する。これが梅雨前線であるが、太平洋高気圧が勢力を増してくると梅雨前線を北に押し上げ、本州は梅雨が明ける。当然、押し上げられた前線は北海道にやって来る。これが蝦夷梅雨だ。
北海道の夏は、本州以南ほどではないが、春や秋に比べて湿度は高めで雲も多く、ときどき北から入る寒気で天気が急変し、突然の雷雨がある。
この雷雨の後も楽しみの一つだ。雷雨の後には虹がよく発生する。シュカブラのように小高い所にいると、雲の流れや天気の変化が手に取るように分かり楽しい。
自分はどのような天気でも、その時々の楽しみ方ができると思っているが、あえて言うと分厚い黒い雲が空に沢山浮かんでいるような天気が好きである。
北海道に来る人の多くが、「自然が好き」という。そして、「晴れた清々しい天気が見たい、雨は降らないで」という。
僕は思う「雨があるから森があり、農作物が育ち、動物や人間が生きていける」、これが自然である。
自分がInstagramやHPに掲載している写真をよくよく見てもらえば分かると思うが、半分以上は晴れた日のものではない。
写真を見て「綺麗だな」と思うと、それが晴れている日だと思い込んでしまっている人が多いようだ。
どちらかというと、ピーカンに晴れた日はのっぺりとした写真になることが多い。
雨や曇りの日の一瞬の陽の光や隙間から見える青空をどう感じ、雨粒の中に映る景色や、黒い雲から地表に落ちる稲妻をどう見て、どう感じ、どう切り取るか、それは写真を撮らない人でも同じだと思う。
とはいうものの、こんな景色が見たいという人には、出来るだけそのような景色が見られるよう、宿泊の予約前から滞在時まで行程の相談対応や情報を届けるようにしている。
それと合わせて、「こういう見方もある」ということを伝えるようにしている。

基本的に心をニュートラル、自然にしていれば、その時々の楽しみ方ができると思う。

ただ、来週から行く東京の暑さに恐怖心を抱いており自然体ではいられそうになく、地下やビルの中に籠って、かき氷などの冷たいものを食べ歩こうと決めてかかっている自分がいることに間違いはない。