美瑛の紅葉も中盤に差し掛かってきた。
よく北海道の秋は短いと言われるが、そんなことはないと思う。
例年だと、8月下旬には涼しくなり断熱の良くない古い家などは、朝晩にストーブに火を入れるところもある。
9月には山で紅葉が始まり、ナナカマド、ダケカンバ、シラカバなど樹種の違いや標高の違いによって色付く時期も違う。初雪は10月下旬に降るものの、これが色付いた葉に薄っすらと積もり、美しさを際立たせる。平地に雪は積もり始めることは無くすぐに溶ける。11月初旬には落葉松(カラマツ)の紅葉が最高潮で10日ごろには、その葉が落ち、いよいよ冬を迎えるのである。とはいっても、根雪(溶けない状態)になるのは12月初旬だ。

9月末から10月初旬は標高の高い十勝岳温泉辺りは紅葉が見ごろを迎えた。9月30日に十勝岳温泉凌雲閣さんが一般の人にも開放している展望台に行き紅葉を楽しんだ。それなりに観光客やカメラマンがいたが、ひどく混んでいる様子もなかった。
その日の夜や翌日にはInstagramにその様子が沢山投稿されており、僕もそのうちの一人だった。
毎年、素晴らしい景色を見せてくれるこの場所は、この時期のお客さんには是非見ていただきたいと、この場所を紹介する。
10月初旬にお泊りになられる方で、前泊地が富良野であったため、美瑛に来るまでの道を少し逸れるが、時間があれば是非見て来てほしいと事前に伝えた。
16:30頃、シュカブラに到着されたお客さん「十勝岳温泉の眺めは、最高でした。教えてくれてありがとう。ただ、駐車場に入るための渋滞が酷かった。2分で辿り着くような距離が30分かかった」とのことだった。

SNSが普及する前は、情報の伝達に時間がかかったため、例えば今回のような場合、テレビなどで拡散する頃には、その場所の紅葉の見ごろは過ぎていて、急に人が溢れかえることはなかった。
良い情報も悪い(嘘)情報もあっという間に拡散してしまう時代だということを改めて感じさせられた。

今日は、これから役場の公式LINEで情報提供のあった「砂防工事で発生した伐採木の無料配布」に妻と行ってこようと思う。これにも沢山の人が押し寄せているのかなぁ。

写真は、この時期にしばしば発生する雲海(空のポツポツは星)。これも見ていただきたい景色。全部見ていたら身体が足りない。