お盆を過ぎると、美瑛はもう秋だ。庭のニシキギという木も色付き始めた。朝晩は、涼しいを通り超えて肌寒い。北海道の短い夏は終わりを告げた。
夏の星座たちも、だんだん西の空に傾く。
良く晴れた夜、久々に星空に浮かぶクリスマスツリーの木を見ようと車を走らせた。シュカブラから10分で到着、やはり2・3人の先客がいた。話し声が聞こえてくる。どうも名古屋から来ているらしい。一生懸命、クリスマスツリーの木と星空を撮っている。ラッキーだな。旅行で来て、こんな晴れた夜に遭遇できるのは、1割ぐらいの確率だろう。
写真を撮っていると、空高く飛行機のエンジン音が聞こえた。旭川空港発、羽田空港行の最終便である。丁度、クリスマスツリーの木に刺さった。
東京方面から来られるお客さんは、この便をよく利用される。旭川空港から美瑛までは15分。羽田の近くにお住まいの方は、大阪に行くより美瑛に来る方が時間的に近いという。
ただ、初めて美瑛に来る方は、新千歳空港を利用される方もいる。多くは、北海道旅行の玄関は新千歳と思い込んでいるらしい。美瑛は新千歳から2時間半はかかる。長時間運転してやっとシュカブラに着き、チェックイン。シュカブラの大きな窓から、旭川空港に着陸する飛行機を目にし、「どこかに空港があるんですか?」と聞かれることもしばしば。「そこに旭川空港がありますよ」というと、目を丸くされる。旭川空港へは、羽田から何便化ある。コロナで、運休しているものもあるが、通常に戻れば、関空便(夏季)や中部便なども。可能であれば、旭川空港を利用してほしい。

最近は、晴れた夜はヴィラの窓から正面に木星がキラキラと輝く。十勝岳連峰の裏から登って来るのである。土星や火星も。
部屋の照明を消し、テーブルキャンドルに火を灯し、星空を眺めてほしい。
ウッドデッキに出れば、天の川を行く白鳥座が美しい。