年が明けてもう半月が経った。あっという間だ。
先週の北海道は暖かく、美瑛でも日中はプラスの気温になった。例年に比べ積雪が多かったが、雪融けが進み幹線道路はアスファルト路面が見えているところが多くなった。
こうなると、厄介なのはブラックアイスバーンなど、分かりづらい凍結路面だ。日中に溶けた雪が凝ったり、アイスバーンの上に水の膜ができていたりと、道路は天然のスケートリンクのような部分が沢山できる。
案の定、スリップして中央分離帯や路側帯の雪山に激突したりする車が多く、痛々しい車体や車が突っ込んだことが分かる道路脇の痕跡が沢山見られる。
ハンドルも切らず、まっすぐ走っているつもりでも、何故か右の方へ流されたりするのだ。こんな時に対向車が来たら、正面衝突。先日も旭川駅までお客さんを迎えに行き、宿まで戻る途中に、2台前の軽ワゴンがスリップして中央分離帯に接触し、180度回転して止まった。お客さんにとっては初めて見る光景、ビックリすると同時に、北海道の冬の様子を目の当たりにし、北国の厳しさを感じられたのではないだろうか。少し興奮されていた。
雪が降る日や、とてつもなく冷えた日ではない、冬の暖かくなる日は、気が緩みがちになるので要注意だ。

3日ほど前、快晴の夜明けがあった。十勝岳連峰の上空がオレンジに染まり、マジックアワーが終わると白み始めた山の端から眩しすぎる太陽が昇ってきた。このような斜光の時間は、丘の上に立つ一本の木を照らすと雪原に綺麗な影を作る。
太陽に照らされれば、その反対側には影ができる、当たり前のことだが、何か神秘的で幻想的だと思う。