あけましておめでとうございます。
シュカブラかの窓から見える花火を見て、新年を迎えました。
昨年は10月から外国人の入国制限が撤廃され、大型バスに乗った韓国からの観光客が一気に増え、美瑛の街も活気づいてきました。
ただ、それに伴いマナーの悪い方も増えており、農地や民家への立入やゴミのポイ捨て、通行の妨げとなるような写真撮影をよく見かけます。
観光客が来て経済が潤うのは、大変ありがたいことですが、このようなマナーの悪い人が来ることで、美瑛の美しい景色や環境は失われ、美瑛を楽しみに来る人も減り、結果的に地域の衰退に繋がります。

全国各地、いや世界中、どこでもそうだが、その土地にはその土地なりの風土があり、それがあるからこそ地域の特色があり、他の地域から来た人が新鮮な感覚を覚え、感動することが出来る。それは、その土地の人たちの日々の生活から生まれてくるもので、守られている環境である。旅する人は、それを感じ理解してほしいと思うのである。
人間は、本能として変化や刺激を求める生物らしい。旅することもその一つであるという。

昨年は約170組のお客様がいらしたが、多くの方が、到着された時と出発される時で、表情が違うのを感じた。何となくではあるが、この地に対する私の思いを理解してくださっているような感じがするし、そのことを口にされる方もいる。
1日1組限定の宿であるため、1年でそれほど多くの方とお会いできるわけではないが、できるだけ多くの方に、旅やその土地のことを理解してもらいたいと思うのである。

今は亡き私の友人が20年前に言っていた言葉がある。
「観光と旅は別物だ」
宿というものをはじめ、この言葉の意味がよく理解できる。