朝、窓の外を眺めると真っ白い山。大雪山や十勝岳連峰に降ったようだ。秋から冬にかけては、空気が澄み、山が見える日が多くなる。
10日ほど前に雪虫が飛んでいたと聞いたが、本当に降った。雪虫はアブラムシの仲間で白いふかふかの綿毛に覆われたような体をしている。雪虫が飛ぶと10日程度で初雪が降ると言われているが、毎年、間違いなく当たる。動物ってすごいなぁ。
北海道に移住して23年目であるが、いまだに初雪を見るとワクワクする。だが、北海道に生まれ育った道産子のほとんどの人は、そうではない。雪を見ると「あぁ、今年もこの季節が来てしまったか・・・」と落胆するのである。生まれたころからの見慣れた風景と除雪などの苦労を想像してしまうのだという。
山では、紅葉が真っ盛りだ。そこに降った初雪で、きっと色付いた樹々と白い山肌のコントラストが素晴らしいことであろう。
美瑛の丘の紅葉も始まっているが、本格的になるのは来週からだろう。樹種によって色付く時期が違うため、比較的長い間、紅葉が楽しめる。丘の紅葉はシラカバなどの黄葉が多い。秋まき小麦の緑とのコントラストが素晴らしい。

昨日のお客様は新婚旅行で北海道を訪れた方だった。焚火を楽しまれたが、夏の焚き火より、少し寒いぐらいの方がいいかもしれない。特に新婚さんは。

晩秋の10月下旬、そして初冬、私の好きな季節が始まる。