ここ2・3日、雨が続いている美瑛です。大雪山や十勝岳連峰は雲に隠れて見えません。山では、雨ではなく雪が降っていることでしょう。
旅行中の雨は少し厄介ですね。傘を持ったり、合羽を着たり、また、カメラが雨に濡れないようにと気を使わなければなりません。
雨が降るとがっかりしてしまう気持ちも分かりますが、落ち込んでいると、雨の時にしか見られない美しさを見逃すものです。
人間は自然にはかないません。というか人間も自然の一部です。
雨の日は、沈んだ気持ちをニュートラルに戻し、カメラを持って出かけてみましょう。何か良いものが見つかるかもしれません。

今朝も冷たい雨。新聞を取りに玄関を出て、60mほどある敷地入口の新聞受けまで歩く途中、クローバーやキノコ、バラの花、シャラの木の葉に雨水が溜まっては落ち、溜まっては落ちています。葉の先に溜まった水の丸い粒をよく見ると、向こう側の景色が小さい粒の中に凝縮されたように写り込んで、5㎜足らずの中に広大な丘があります。
新聞を取り玄関アプローチの前まで戻ると、レンガ敷きのアプローチに生えた苔が活き活きとしています。そこに落ちた、一枚のニシキギの真っ赤な葉。雨だからこそ艶っぽくしっとりと写ります。

今日は1日雨で、時々雪の予報。まだまだ、積もるほどの雪ではないですが、一雨ごとに冷え込んでいき、1月後には平地にも数センチの雪が積もっているでしょう。
晩秋の美瑛は、少し寂し気にも写りますが、それも良し。
また、お部屋で何もしないでぼーっと景色を眺めるのにも良い季節かもしれません。

シュカブラの菜園ももう終盤です。明日には、トマトの支柱を抜き、トラクターで茎などを畑に鋤込みます。
冬支度、冬支度・・・