美瑛の今日の最低気温は、8.8℃、上空は晴れ、下界は富良野方面から流れ込んでくる霧に覆われました。でも、日中の予想最高気温は30℃越え、秋が近づくにつれ、こういう日が増えてきます。
今朝は、丘を漂う霧の間から時折見えるトウモロコシの穂や蕎麦の花が夜露に濡れ、朝陽が差し込むとキラキラ輝き、まるで宝石の畑のようです。
今年は6月から雨が降らない日が続き、農作物の生育が悪い状態です。周りのそば畑の花も例年より小さく、実の付きも悪いように見えます。
近所の農家さんも「こんな年は、これまでにない」と悲鳴を上げています。
とは言え、例年、お盆を過ぎるころから、そばの刈り取り作業が始まります。
巨大なコンバインが畑を行きかいバリカンで髪の毛を刈るように一気に坊主にしていきます。蕎麦の花は白く、実は黒く、少し花の残った状態で刈り取ります。あまり、知られていないのですが、そばの茎は赤色です。ポリフェノールの一種、アントシアニンの色らしいです。
蕎麦畑の刈り取りでどう景色が変わるか、昨日まで白かった丘が、今日には赤に変わるのです。運よく刈り取り作業を目にすることができれば、コンバインが走ったところから、白から赤に変わるところが見られます。当たり前のことなのですが、何か不思議。
写真は、シュカブラの隣の今朝のそば畑の様子です。白が花、黒が実で赤い茎が下に控えているようです。
昨年のそばの刈り取りは8月17日、今年は、種まきも遅く、成長も遅かったので、まだ刈り取られていませんが、おそらく来週から刈り取りが始まるのではないでしょうか。
蕎麦と言えば、有名なのが信州や北関東ですが、実は北海道は全国の生産量の43%(令和2年度)を占めています。北海道内では各地で安くて美味しいそばが食べられ、美瑛町内にも美味しいお蕎麦屋さんがあります。ヨーロッパの農業地帯のような景色で、洋食を味わうのもいいですが、時にはあっさり地元野菜の天ぷらと蕎麦というのもお勧めですね。