暑いです。美瑛の隣、旭川市の江丹別という地区では、昨日の気温が38℃越えで全国1位でした。気温もさることながら、まともな雨が全く降りません。
この暑さで、エアコンの売れ行きがすさまじいらしいですが、設置業者も天手古舞、電気屋さんで物は頼めても、設置までに時間がかかるため、何を思ったか建設会社に電話して、エアコン設置を依頼する人がいるようです。
今、道産子はこの暑さにやられていますが、本州からのお客様がご到着の際、揃って口にされるのが、「北海道も暑いですね。でも日陰や夜は涼しいですね。」です。
そうなんです。道外に比べ、明らかに湿度は低いため、日の当たらないところは、涼しく感じます。道産子で夏の道外に住んだことのない人は、東京や大阪の30℃程度の暑さを知りません。本州は35℃以上の猛暑日にならなくても、夜も涼しくない、日陰にいても日向と変わらず、吹いてくる風も湿度を持った熱風です。三重や大阪に住んでいたころを思い出し、ぞっとします。「北海道は日本一暑い」と言っている道産子には、是非、この時期の東京や大阪にいって、地獄の暑さを味わってほしいものです。

今、美瑛の丘は麦の収穫が最盛期です。先導車と後方確認車に見守られながら、道幅2車線分を跨ぎ巨大なコンバインが、シュカブラの前の道を通り過ぎていきました。お客様もこれをご覧になられたようで「凄い、あんな巨大なコンバインは見たことがない」と大はしゃぎです。
麦は穂が刈り取られ、畑に残った茎の部分は円筒状の麦稈(ばっかん)ロールになります。牧草ロールではありません。この後、ロールは牛や馬の寝床に使われるため、トラックで運ばれます。
丘にコロコロしているロールは可愛らしく見えますが、重さは300キロ以上、間近で見るとやはり巨大です。
時々、このロールの上に乗っている観光客を見かけます。「触ってみたい。乗ってみたい」という気持ちも分かりますが、畑は私有地です。絶対に入らないでください。道からそっと眺めましょう。

今週は、雨が降る予報です。天気予報を見ていると、「降る」と予想しているのではなく、「降ってくれ」と願いを込めて発表しているように見えます。