富良野や美瑛はまだ、雨の降らない日が続いています。まともな雨が降ったのは、6月初旬、農作物は大丈夫なのでしょうか、心配です。
シュカブラの敷地内に蒔いたキガラシは、この日照り続きで発芽率が悪くまばらな成長です。雨が降らないと草花の伸びが悪いどころか、雑草まで枯れてきているように見えます。今後の天気予報を見ても、ほぼ晴れマークです。

さて、7・8月と沢山のお客様にお越しいただいていますが、一つ悩みがあります。悩みと言っても贅沢な悩みかもしれません。
私が宿をやっている上での一つのテーマが、私が北海道に移住してから「楽しい」「美しい」「美味しい」と感じたことを、お泊りになられた方に伝え、感じてもらうことですが、沢山ありすぎて、伝えきれていないということです。「あそこのご飯が美味しい」「この時間帯の空が綺麗」「ここで見る夕焼けは最高」「この季節の朝霧が幻想的」などなどありますが、お越しになられるお客様は、やはり旅行中という限られた時間しかありません。「あそこのディナーが美味しい」からとお勧めし、お食事に行かれている間に、シュカブラから見える夕焼けがとでもなく綺麗になったり、「早朝に〇〇の丘に行けば、いい景色が見られる」とご案内し、お客様が出かけられている間に、キツネが敷地内をウロウロチョロチョロしたり、楽しんでいただけると思えることが沢山ありすぎて、それが同時に訪れてしまい、どちらかしか感じていただけなくて、とても悔しく思ってしまいます。
連泊やリピートしていただけると、お伝えできることも増えますが、ここに住んでいる自分でさえ、身体が2つあってほしいと思うタイミングがしばしばあります。
見られなかったとき、食べられなかったとき、こんな時は、その時に欲張らず、次回の出会いに期待しようと思うようにしていますが、なかなか・・・。

写真は、シュカブラから車で3分のところにある農地です。畑を休ませるために緑肥として栽培されているキガラシ。流石、プロが作ると干ばつでも綺麗に咲いています。
思わず入りたくなる気持ちは分かりますが、畑は私有地であり、農家さんの大切な財産、皆さんに美味しい作物を届けるために使われる土地です。絶対に入らないでくださいね。
それと、早朝や夕暮れ時の丘を見る時は、静かに見てほしいです。静寂を楽しまれている方が多い中、大声ではしゃいでいる人を見かけます。静かな時間が台無しです。大切な人と同じ夕焼けを見て、静かに語り合いましょう。