6月になりました。
カレンダー上では夏になり夏至に向かって日の出の時刻が早くなってきています。今日の美瑛の日の出は午前3時50分頃(東京は4時半頃)で、3時半頃には明るくなりました。今朝は快晴、放射冷却でかなりひんやりしています。美瑛の観測地点では最低気温は0.5℃だったようですが、シュカブラは氷点下1度ぐらいで、屋根には霜が降り白くなっていました。窓からは、丘を漂う薄い霧が見えます。この一瞬にしか見られない淡く優しい絶景です。
とりあえず、Tシャツにフリースとジャンバーを羽織って、カメラを片手に早朝の丘めぐりに出発です。こんな日は沢山の美瑛の絶景に出会うことが出来るはずです。
車を走らせると、茶色い畑からにょきにょきと顔を出したアスパラに夜露が付きキラキラ輝いています。20㎝ほどに成長した秋まき小麦の緑の絨毯もキラキラ、残雪の十勝岳連峰をバックに、これぞ北海道、これぞ美瑛という絵画のような景色を作っています。
遠くからトラクターの音が微かに聞こえてきます。音の方に目をやりましたが見つけることはできません。うねうねした丘の低い所で作業しているのでしょう。農家さんは早朝から仕事です。
霞んだ丘を撮っていると、何やら右の方から視線を感じます。そちらに目をやると50mぐらい離れた所からちょこんと座ったキタキツネ1匹、こちらを見ています。冬毛から夏毛に生え変わる時期で見た感じがボロボロです。今日の気温は夏毛では少し寒そう。
車を進めると、林の中に立つ小さな可愛らしい古い家の煙突から煙が立ち昇っています。「北の国から」の五郎さん(田中邦衛さん)が出て来そうです。ここのお宅の方とは面識がありませんが、おそらく移住されてきた方でしょう。
帰宅し朝ごはんを食べ、GOSHさんのコーヒーを飲み、一息ついてから薪割です。
丸太をチェーンソーで玉切りし、斧で割ります。太陽がだんだん高くなり、気温が上昇、作業をしていると汗ばむほどです。時々、ベンチに腰掛け休憩です。冷たい麦茶を飲み、大雪山の山並みと丘を眺め、ぼーっとしているとついついウトウトしてしまいます。
薪は、割ってから2回の夏を越し乾燥させることが基本です。今割っている薪は、来年の冬にお越しになられるお客様にストーブにくべ、炎を楽しんでいただきます。