週末、空は青く、十勝岳連峰や大雪山は白くくっきりと見えました。風もなくポカポカ陽気の日がありました。こんな日は出かけないともったいないと思い、夫婦で十勝岳温泉の凌雲閣さんの展望台まで春を探しに車を走らせました。凌雲閣さんは標高1280m、北海道で一番高いところにある温泉です。出かける前は、高いところには道路にも雪が残っているんじゃないかと思いましたが、路面は露出し、側溝には雪解け水が勢いよく流れていました。
到着すると、雪山を下山してきたと思われる方がお湯を沸かしコーヒーを入れているところであったり、凌雲閣の従業員さんが残った雪を除雪機で飛ばしていたり、露天風呂からは絶景を楽しむ人の声が聞こえました。
このあたりの地元の車は、旭川ナンバーなのですが、駐車場に停まっている車を見ると、半数近くが札幌ナンバーで、春を待っていた道民が動き出したのだと感じられました。
十勝岳温泉は美瑛町の隣、上富良野町にあり、同町内には「ジェットコースターの路」や「深山峠」など『かみふらの八景』と呼ばれる名所があります。この温泉からの眺めも、かみふらの八景のひとつであり、真冬は真っ白に、春は残雪が、夏には緑が、そしてなんといっても素晴らしいのが、秋です。ダケカンバの黄色やナナカマドの赤と針葉樹の緑が華やかに山を彩ります。夕刻にはさらに西日が射しこみ、黄色い葉はオレンジに輝きます。
一年を通して楽しめるここの景色は、富良野美瑛の旅に加えていただきたい場所です。
写真の左上の雲のようなものは、十勝岳から立ち昇る噴煙です。

さて、今時期、ヴィラ シュカブラの上空を頻繁に領空侵犯するものがいます。南で冬を越した白鳥がロシアに帰る途中、美瑛町内に一ヶ月ほど留まります。町内には人工湖があり、こことねぐらにしている畑を行き来するのですが、丁度、シュカブラが通り道になっているようで、毎日、朝夕の同じ時間帯にV字に整列して激しく鳴きながら飛んできます。低空飛行するときは、羽音が聞こえるほどです。

暖かくなってきましたが、それでも朝夕は冷えます。今月中は、夜は薪ストーブを使うでしょう。外で焚火も楽しみたいです。