やっと来た白い世界。
今年の美瑛は、雪の降り始めも遅く、積もるのも遅い。一昨日から降り始めた雪は一気に大地を白くした。しばらくは雪の日が続く予報であるため、このまま根雪になるような気がする。いつもは、11月に降っては溶けを繰り返すのであるが、今年はその回数が少なかったように感じる。
北海道というと、皆、雪が多いとイメージするようであるが、そうでもない。本州でも日本海側は大量の雪が降るが、同じ緯度でも太平洋側はあまり降らないのと同じである。
ニセコなどの日本海側は積雪3mぐらいになる年もあるが、内陸の美瑛は沢山積もった年でも1mぐらいである。また、釧路などはあまり降らず、氷の世界である。
夏に来たお客さんには、「冬は雪がすごいんでしょ?」とよく聞かれるが、そのことを説明すると納得される。恐らくメディアも北海道の広さをあまり理解せず、北海道を一括りで報道するため、聞く側に誤解されてしまうのであろう。

今朝は、昨日までの雪が小康状態になり、雲の切れ間から光が差し込んでいる。金色に輝く雪原は、毎年見ているが新鮮だ。いつも見ている人間がこのように感じられるのだから、初めて見る人は感動し涙を流すらしい。そんなことを言っていたお客さんがいた。
今朝は氷点下10℃であったが、これからどんどん寒くなる。1月には氷点下20℃ぐらいになる日がしばしばある。そんな日が待ち遠しい。