今週の前半は冷え込みました。とはいっても、氷点下20度まではいきませんでしたが。
日中は暖かくなり、次の日の朝冷え込むと樹々は真っ白に化粧をします。空気中の水蒸気が枝に付き、それが徐々に凍って結晶となります。木だけではなく、家の外壁や車のボディにまで、結晶ができるんです。まさに、正真正銘の銀世界です。
こんな朝は大忙し、宿の敷地内でカメラを持ちウロウロ、車に乗って丘をウロウロ、これぞ北海道の冬、美瑛の冬という景色を探します。川の近くは最高に良い撮影スポットです。川霧が立ち込め、水面には薄氷が流れ、河岸の樹々は真っ白、時折水鳥も見かけます。
風がなく、雪もそれほど降っていない夜は、動物たちも大忙しのようです。雪原のあちこちにキタキツネや野ウサギの足跡がついています。シュカブラの敷地内には姫リンゴの木があり、小さなリンゴの実が付いたままになっています。これを狙って、野ウサギがやってきます。深夜に来ているようなので、食べているところを見たことはありませんが、雪原には、盗み食いをした言い逃れの出来ない証拠が残っています。
日が昇ると、この実を狙って、つがいのヒヨドリがやってきます。実をついばんでいますが、2個中1個は上手くくちばしで挟むことが出来ず雪の上に落とします。一旦落とした実は、雪に埋もれてしましまいますが、春にはこの実が土に届き、新しい芽が出てきます。
今日は珍しくアカゲラもやってきましたが、アカゲラは肉食で虫を食べるので、赤い実には見向きもしませんでした。

明日からの週末は天気が良いようで、朝は氷点下20℃近くまで冷える予報です。こんな日の日中は敷地内でスノーシューや歩くスキーをするのが楽しいです。長靴では入っていけないようなところも、ウロウロ散歩が出来ます。

最近は冬キャンプが流行っているようですね。コロナでお客様の少ないこの時期に、雪中での焚火や豚汁作りに挑戦してみたいと思います。
「なんでわざわざこんな寒い時期に外で遊ぶのか」という人もいますが、こういう人を無理矢理巻き込むと、「寒い寒い」と言いながら、意外と楽しんでいたりするものです。