山に初冠雪です。
大雪山国立公園の山々、旭岳、トムラウシ、十勝岳などの山頂付近に積雪が観測されました。
夜の気温が低めで山に雲がかかり、この雲が晴れると白い山が見えるのではと期待していました。
朝目覚めと同時に窓の外を見ると、少し霞んだ空の下に、白く化粧をした十勝岳が目に飛び込んできます。
北海道で生まれ育った人の多くは、この雪を見て「とうとう長い冬がやって来る」と、気が重くなるのですが、私は反対に「また、美しい季節がやって来る」と気分が高揚します。そして、色々なことを想像します。ダイヤモンドダストやサンピラー、霧氷に雪面に残るキタキツネや野ウサギの足跡、そして、シュカブラ(風雪紋)。
確かに吹雪の大変な日もありますが、それが収まった後の晴れ渡る青い空の下の真っ白の丘。氷点下20℃を下回る日の朝は、快晴です。よく吹雪の日が、気温が低いと勘違いする人が多いですが、雲がなく晴れた日に放射冷却で気温が下がります。空気中の水蒸気が樹々の枝に付き白く、ダイヤモンドダストが普通に見られます。
ただし、シュカブラのお部屋の中は、22度以上。北海道の新しい家は壁の厚さが25~30㎝あり、断熱もしっかりしているため、どちらかというと、本州の家より暖かいですね。そのぬくぬくとしたお部屋から見る真っ白の世界は、「贅沢」の一言です。北海道に移住し20年以上が経ちましたが、全く飽きません。
また、外でも楽しいです。雪はサラサラのパウダースノー、ふかふかの雪にダイブをしてそのまま寝転がっていると、静けさのあまり耳が「キーン」とするようです。スキーやスノーボードも楽しめます。シュカブラから20分の地元民がよく利用するスキー場は、空いており、滑りたい放題です。また、シュカブラの庭でそり遊びをするのもいいでしょう。冷える夜はアイスキャンドルづくりも。

初冠雪の後、気温が上がり、大部分は溶けたようで、下界ではまだまだ紅葉が楽しめる時期です。徐々に山に雪が降る回数が増え、そして、美瑛の丘にも雪がやってきます。
「雪虫」が飛んでいるのを見かけるようになったとの話も聞きます。雪虫とはアブラムシの仲間で、羽が生え体は白い毛に覆われています。この虫が飛ぶようになると雪が降り始めると言われており、冬の訪れを伝えてくれます。