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10月 2024

4周年

2024.10.31|

昨日でシュカブラを開業してから、4年経った。 これまでに、延べ約500組の方々にお越しいただいている。 結婚〇〇周年旅行、新婚旅行、家族旅行、ひとり旅、出張など、旅の目的も様々であり、年齢も0歳から80歳代まで様々だ。 多くの方に満足していただいたと感じているが、振り返ると中には「失敗してしまった」と思うことも何件かはある。 その失敗した原因は、僕の発した余計な一言だったと後になって思うのである。 ときどき妻にも、「あんなことは言わない方が良い」と叱られる始末だ。 シュカブラのように1棟貸しの宿の中には、玄関にキーボックスがあり、オーナーや従業員と全く顔を合わさないような宿も増えた。特にコロナ以降。 そういう形もあってよいと思うが、やはり宿というのは、寝ている時間は長いとはいえ、旅の時間の中で大部分を占める、その地域の風土を一番感じられる場所だと思う。 だから、その土地を知るオーナーやスタッフが直接顔を合わせ対応し、一言二言でも良いから言葉を交わすことが重要だと思う。 昔、母親によく言われたことがある「男は少し寡黙な方が格好ええ。あんたは口から生まれてきたみたいに喋りすぎやな」と。 [...]

北海道の秋は短くない(見どころ満載)

2024.10.16|

美瑛の紅葉も中盤に差し掛かってきた。 よく北海道の秋は短いと言われるが、そんなことはないと思う。 例年だと、8月下旬には涼しくなり断熱の良くない古い家などは、朝晩にストーブに火を入れるところもある。 9月には山で紅葉が始まり、ナナカマド、ダケカンバ、シラカバなど樹種の違いや標高の違いによって色付く時期も違う。初雪は10月下旬に降るものの、これが色付いた葉に薄っすらと積もり、美しさを際立たせる。平地に雪は積もり始めることは無くすぐに溶ける。11月初旬には落葉松(カラマツ)の紅葉が最高潮で10日ごろには、その葉が落ち、いよいよ冬を迎えるのである。とはいっても、根雪(溶けない状態)になるのは12月初旬だ。 9月末から10月初旬は標高の高い十勝岳温泉辺りは紅葉が見ごろを迎えた。9月30日に十勝岳温泉凌雲閣さんが一般の人にも開放している展望台に行き紅葉を楽しんだ。それなりに観光客やカメラマンがいたが、ひどく混んでいる様子もなかった。 その日の夜や翌日にはInstagramにその様子が沢山投稿されており、僕もそのうちの一人だった。 毎年、素晴らしい景色を見せてくれるこの場所は、この時期のお客さんには是非見ていただきたいと、この場所を紹介する。 10月初旬にお泊りになられる方で、前泊地が富良野であったため、美瑛に来るまでの道を少し逸れるが、時間があれば是非見て来てほしいと事前に伝えた。 16:30頃、シュカブラに到着されたお客さん「十勝岳温泉の眺めは、最高でした。教えてくれてありがとう。ただ、駐車場に入るための渋滞が酷かった。2分で辿り着くような距離が30分かかった」とのことだった。 SNSが普及する前は、情報の伝達に時間がかかったため、例えば今回のような場合、テレビなどで拡散する頃には、その場所の紅葉の見ごろは過ぎていて、急に人が溢れかえることはなかった。 [...]

9月 2024

一緒に見た一番星

2024.09.30|

先日、30歳代後半の女性が一人でお越しになられた。 女性一人客は、そう珍しくない。その多くが、美瑛の旅、シュカブラに泊まる理由は「自分へのご褒美」「人生の転換期(転職)」「仕事のストレスからの解放(リフレッシュ)」など、『ひと呼吸つきたい』ということのようだ。 都会から来られる女性一人旅の方は、運転できない割合が高く、そのため、僕の車で空港や駅への送迎するほか、丘のドライブや、買い物等に一緒に出かけることも多く、お話をする機会も多い。 そんな時、ほぼ毎回聞かれるのが、「なぜ、北海道に移住した」「なぜ、安定した公務員を辞めた」「今の仕事、北海道での生活は楽しいか」だ。 先日の女性も、仕事のストレスから解放され、「少し贅沢な旅を」と以前から気になっていたシュカブラを思い切って『予約』されたとのこと。 その方は、建築を学ぶため大学に進学したかが1年で辞め、その後、美容師、語学留学など、そして現在は監査法人の契約社員として働いているとこのと。40歳を前に、未だに一貫したやりたいことが見つからないと、少し悩み不安を感じられている様子だった。 しばしば、お客さんには「夢を叶えられて羨ましい理想の人生ですね」などと言われる。しかし、僕だって、何となく大学に行き、何となく公務員になり、27歳でやりたいこと(北海道で宿をやる)を見つけ30歳で北海道に移住したが、その気になれば2・3年で開業できそうなものを、だらだらと20年もの時間を過ごし、やっと50歳で開業したが、これから先、また別のことをやりたくなるかもしれない。 人は、食べて寝て子孫を残すという動物的本能だけを持っているのではなく、知能が高いため、楽しく生きたいという欲望が必ずある。それが、そのときの置かれた状況により日々変化していくのは、ごく自然のこと。 生まれてから死ぬまでに、やりたいことが一貫しているなんてことはありえない。若い頃は、普段の生活に疑問を感じ、次のステップに一歩踏み出す勇気を多くの人が持っているが、年齢を重ねると、その勇気を持てない人が多くなり、心では変化を求めるが、変化から目を背けようとする人が多くなるような気がする。 いくつになっても、たとえ一つひとつに一貫性が無くても、その時やりたいこと楽しく一生懸命やることが大切なのであり、その中から次へのステップの何かが見つかるのだと思う。 [...]

仕事を通して世の中に伝えたいこと

2024.09.20|

シュカブラにポルシェのオープンカーが現れた。 高級車に詳しくはないが、グレードが高そうである。 シュカブラに来られる多くの方がレンタカーだが、時々、フェリーで愛車と一緒に旅をされる方がいらっしゃる。 この方とは、予約時から美瑛情報の提供などをメールでやり取りしていたが、とても丁寧でありながら、気さくな感じだった。 自家用車でお越しになられ北海道内を広い範囲で旅行されるとお聞きしたので、大きめのRV車でお着きになるのだと、勝手に想像していた。 ご到着時刻に合わせシュカブラの敷地入口で待っていると、坂の上から大型バイクのようなエンジン音が聞こえたため『これは車じゃない』と思ったが、少しエンジン音がバイクと違うような気がした。次の瞬間、こちら側にウインカーを点けたポルシェを運転する私と同じくらいの年代の男性と女性が現れた。 駐車場に誘導し、車からにこやかに降りられてお二人。 ポルシェを目にしたときは、予想が外れたため少し緊張したが、お二人の気さくな感じにほっとした。 ご主人は車が好きで、高級車を買い替えては、その車と一緒に国内を旅することが好きだとこのと。 僕の出身地である三重県と近い県からお越しであり、高級車と気さくな雰囲気のギャップに興味がわき、職業をお尋ねすると、ラーメン店を経営されているとのこと。 [...]

ソバの刈り取り

2024.09.04|

午前9時、事務室で仕事をしていると『ゴーッ』という音がする。 『始まったな』 蕎麦の刈り取り作業である。 この時期、朝、快晴の日は放射冷却で10℃近くまで冷えることがあり、夜露がソバの実に付くため、ある程度太陽が昇り、気温が上がり乾燥してから刈り取り作業をするのだと思う。 大型コンバイン(超大型ではない)が3台、シュカブラの前の広大なソバ畑をバリカンで刈るように綺麗にソバを刈り取っていく。 刈り取った直後は、緑色の茎が表に現れコンバインのキャタピラの後が縞々になって畑に残っていく光景が何とも綺麗だ。この茎は、数日すると朱色に変わり、畑一面が秋色になる。 コンバインの運転手さんは、刈り残しが無いよう、また、無駄な時間をかけないよう、真剣な表情で作業を進めていく。 宿泊棟や管理棟の窓からは、目の前を横切る大きなコンバインが見え、圧倒されそうな感覚だ。 以前に比べ、美瑛はソバを栽培する農家さんが増え、それに伴いソバ畑も増えた。 その裏には、農業者の高齢化や人手不足という問題がある。 [...]

8月 2024

謎の小包が届く

2024.08.15|

先日、女性3名の連名で小包が届いた。 「誰なの、この人たち? お客さんで、こんな名前の人たちは覚えがないけど」と妻が少し困った顔で言う。 別に変な焦りはなかったが、差出人の名前を見ても覚えがない。 名前から読み取るに、年の頃は60歳代前後のようで、住所を見ると東京都八王子市となっている。 誤って配達されたものかもしれないし、もしかすると開けた瞬間、「ドカン!」なんてことも怖いため、開けるに開けられない。 住所と年代、そして最近の自分の行動を遡り、記憶を蘇らせる。 『あっ、たぶんあの時の人たちだ』と思い当たる節があった。 『きっとそうだ』と心を決め、包み紙を開けた。 中には、私より少しばかり年齢が上だと思われる女性3人と私が一緒に写っている写真、そして手紙、お菓子が入っていた。 この3名の女性、2か月ほど前に僕が敷地入口付近を草刈りしているときに前の道路を徒歩で通りかかり、「北西の丘展望台」と「ケンとメリーの木」までの道を尋ねてきた人たちだ。 [...]

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