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2月 2025

質の高い観光

2025.02.05|

Instagramなどに投稿するため、所謂『映える写真を撮りたい』、言い換えれば、沢山の人に見てもらい『良い評価を得たい』という気持ちは、多くの人が持つ感情だと思う。 ただ、その気持ちだけが先行して、美しく見える理由や美味しく感じたり、楽しく感じるまでに至る理由を理解しようとしないのは、いかがなものなのかと思う。 聞いた話ではあるが、こんなことがあったらしい。 その一つは、こうである。 観光協会を通して美瑛の丘や森をめぐる観光ツアーガイドの申し込みがあった。2・3時間程度のツアーで、目的地までの移動中や見学ポイントでは、ガイドさんが観光マナー、美瑛の歴史や現状、それがなぜそこにあるかなどを、解説をしてくれる。 最近、そのツアーガイドを申し込む客層は若者の割合が増加しているようである。若い方に美瑛を知ってもらうことは喜ばしいことであるが、中には「解説はどうでもよいから、早く映えるところに連れて行ってくれ」というような客も増えているとのことだ。 もう一つは、人気のある飲食店で、到底食べきれないほどの料理を注文し、殆ど食べないで写真だけを撮るというような出来事が日常的にあるとのこと。 『金を払えば良いでしょ』という考え方なのかもしれないが、その料理を作った人に対しては、とても失礼なことだと思うし、舌で美瑛を感じようとしていない。実際、料理人も複雑な心境らしい。 美瑛では農地などの私有地への立ち入り問題が目立っているが、前述のようなことも、同様で、旅する際の地元への敬意の欠如が招いている出来事であると思う。 美瑛町の人口は9,600人、昨年の観光客数は240万人、明らかなオーバーツーリズムである。もちろん多くの方に美瑛を知って貰いたいが、それはあくまでも良識ある方に来てほしいのであって、美瑛を壊しに来る人には来てほしくない。そう思っているのは地元民に限らず、美瑛のことが本当に好きで、この地を訪れてくれる人も、そうだと信じている。 [...]

1月 2025

人間なんて、ララーララララ、ラーラ♪

2025.01.19|

セブンスターの木の近くの白樺並木が伐採された。 伐採された経過は、美瑛町役場HPの美瑛町景観審議会(農業、観光業、飲食業、写真家等の町民で構成される町の諮問機関)で議論された記録が、公式なものとして掲載(令和6年度 第3回)されている。 その内容は次のとおりである。 ・白樺並木の日陰になることによる農作物の減収 ・落ち葉や訪問者が捨てるゴミを片付ける労力に苦慮 ・並木周辺で写真撮影する観光客が密集し、道路通行に著しい弊害が出ている という理由から、木の所有者から伐採したいと町に承認の要望があった。 これを受け、伐採について同審議会で審議された。 セブンスターの木は町の「重要景観樹木」に指定されているが、白樺並木はこれに該当しないとのことで、伐採は所有者の裁量によるという見解が示された。 [...]

冬のお客様

2025.01.04|

明けまして、おめでとうございます。 とはいうものの、既に今年が始まって4日目になる。 昨年は約130組、約270名の方にお越しいただいた。 大変ありがたいと同時に、いろんな方とお話ができ嬉しく思う。 年末から年始にかけても、隙間なくお客さんに来て頂いている。 冬のため、車の運転に不安がある方が多く、飲食店への送迎や丘の案内をする機会あり、車の中で沢山の話をするのであるが、最近の傾向として、初めて北海道に来る、それが今回の冬だ、という方が増えている。 10年以上前、美瑛で冬に観光客を見かけることもほとんどなく、見かけても写真家や写真愛好家が、真っ白の雪原をカメラに収めに来ているぐらいだった。 コロナの前あたりから、雪が降らない台湾の方が訪れるようになり、コロナ明け以降は韓国の方が爆発的に増えている。 これまでの日本の方の傾向としては、夏に初めて北海道に来て、冬を勧められ、怖いもの見たさで来るような感じだった。 ただ、一旦来てみると、想像していたより寒く感じないことと、何よりも真っ白な世界と、本州と違うサラサラの雪に感動する。 [...]

12月 2024

挑戦への一歩

2024.12.16|

三重県から北海道に移住して25年目、四半世紀が過ぎようとしている。 27歳で初めて北海道を旅行し、まだ何も知らないにも関わらず、いずれこの地に住みたいと思った日のことを覚えている。 それから、夏と冬の合計8回程度訪れ、30歳で北の大地に移住してきた。 親戚や知人・友人も全くいない土地で暮らす不安が全くなかったかと言えば嘘になるが、生まれ育った土地ではなく、自ら選んだ地で暮らすことが出来ることの喜びや希望の方が遥かに勝っていたし、今のこの土地で暮らすことに希望があり、移住して良かったと思うのである。 先日、首都圏から20歳代後半のご夫婦がシュカブラに来られた。 丁度、僕が初めて北海道に来た年齢と同じくらいだ。 ご主人は初めての北海道、奥さんは2回目らしい。 一緒にドライブしながら話をしていると、「どうして北海道に移住したのか」「移住して良かったか」などを聞かれ、どうも何処か田舎に移住したいような雰囲気が伝わってきたため、ストレートに「移住しますか?」と聞いてみた。 現在、ご主人はシステムエンジニアとして、ほぼ在宅勤務をされているとのことであったが、田舎で宿泊業などのサービス業や農業などをやってみたいとのこと。 ただ、田舎暮らしをするために、住む地域や仕事のことなど何から手を付ければ良いかが分からないとのことであった。 [...]

いつまでもつのか、自分の身体

2024.12.01|

『あー、腰痛い』 先々週から『痛い』日が続いている。 腰の左側が痛み出し、数日経って少し良くなりかけたと思ったら、今度は右側に移り、それが治りかけたと思ったら、左足の股関節が少し腫れて熱を持ち、立ち上がることが辛くなった。痛み止めをのみ数日過ごし、軽快したと思ったら、今度は尾骶骨あたりが痛む。 「とうとう来てしまったか」と頭を過った。 何が来たのかというと、6年半前に脊髄梗塞を患い、医師には「おそらくもう一生歩くことは出来ないだろう」と宣告されたが、半年近くの闘病・リハビリ生活の後、下半身に痺れや痛みが残って障害者になった。医師の予想に反し歩けるようになったものの、回復後も医師には「高齢になると人より早い段階で歩けなくなるだろう」と言われており、その時が来たと思ったのだ。 他人から見ると障害があるとは気づかれないぐらいに歩けるようになっているのであるが、右脚と左脚の長さが5㎝ぐらいは違うような感覚があり、歩くときにはどうしても身体が少し傾き、片側に負荷がかかっているのと、無理にバランスを取ろうとするためか、お尻の筋肉で支えようとすることが出来ず、股関節などに余計な負荷が掛かってしまうのである。 そのような歩き方・立ち方になってしまうため、このままこれを継続してしまうと、当然、人より早く歩けなくなるというのは分かるが、「まあ、65歳ぐらいまでは、大丈夫だろう」と何の根拠もなく思っていた。 結果的に今回は、関節の違和感が以前より強くなったものの、歩けなくなることには至っていないが、また、いつ悪化するか、歩けなくなる日が近いのかと不安が残る。 歩けなくなっても、宿泊業の事務仕事はできる。 ただ、草刈りや除雪、施設メンテナンス、清掃など、妻と2人でほぼ全てをこなしている。なぜ、全てを自分たちでやるか、それはその一つひとつがただの業務でなく「明日来るお客さんはどんな人かな」「今日来る方は3回目だな、気に入ってくれているんだ」などと思い浮かべ、2人の拘りアクセントを吹き込み、自然と準備に力が入るのを感じながら作業することが楽しいのだ。この楽しみを他人に任せるわけにはいかない。 [...]

11月 2024

冬の丘案内の準備

2024.11.16|

北海道・美瑛は、そろそろ秋を終えようとしている。 10月中旬に1回目の積雪があり、11月初旬に2回目があった。 紅葉の最後を飾るカラマツの黄色い葉もピークを過ぎた。 美瑛への観光客の7割が訪れる白金青い池にも薄氷が張りはじめているようだ。 11月に入ると美瑛に来る観光客は急に減るが、うちの宿の特徴として、11月初旬は予約の取り合いになる。 それは、僕がカラマツの紅葉の美しさを、Instagramやブログ、また、夏など別の季節に来てくれた方に、晩秋をお勧めするからだ。 予約の取り合いになるくらいになり、少し、この季節をPRしすぎてしまったかなと思うのであるが、この時期に来られる方は、他の季節に来られる方より満足されているような気がし、また、秋に来たいという方が多い。 夏の花畑の時期に来られる方も美瑛・富良野を満足されているようであるが、やはりファーム富田や青い池、四季彩の丘などの有名観光スポットでは、9割が外国人観光客で渋谷のような人混みになっており、宿に到着されたときにはお疲れで中にはぐったりされている方もいる。 来週には気温が下がり、今シーズン3回目の雪が降る予報だ。 今の時期は、降っては溶けを繰り返すが、12月初旬には根雪(降って積もり溶け切らず、日々徐々に増えていくこと)になるだろう。 [...]

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