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5月 2025

移住には綿密な計画を

2025.05.27|

今日は移住の話である。 移住を考えている人にとっては、希望を削いだり、不安を煽ったりするようなことになるかもしれないが、真剣に慎重に考えてほしいから書くこととする。 以前も同じようなことを書いているかもしれないので、『前も聞いた』と思う人は閉じてください。 自分が三重県四日市市から北海道に移住したのは、30歳になった2000年だからもう25年前のことである。 最初は北海道第2位の都市・旭川市(その当時人口36万人超)のほぼ中心部(市街地)に4年間住み、その後、隣町の旭川空港のある町・東神楽町の住宅街(旭川のベッドタウン)に13年、そして今の美瑛町の農地の真ん中に約8年前から住んでいる。 27歳で北海道に初めて訪れ、想像を超えるあまりの雄大さに感動し、いずれこの北の大地に住みたいと3年間に10回程度旅行や出張で訪れ、30歳で移住した。 大学卒業後、三重県庁に大卒枠(将来の出世もある程度は保証されたような採用枠)で入庁し、仕事も嫌いなわけではなく(結構好きだった)、週末には趣味のテニスを楽しみ県内ではそれなりに名前を知られるような選手で、所謂、心も体も安定した生活、経済的に安心な将来が保証されているような生活を送っていた。 (※念のため言っておくが、公務員の仕事は民間の人がよく口にする「公務員は楽」というものではなく普通に深夜までの残業や休日出勤もあり、また、法に基づいて公平公正を常に考えながら業務を遂行しなければならないため、それなりに大変でストレスもかかる。) それが、北海道を初めて見たときから、心の何処かでザワザワが始まったのである。 元気に動き回れるのは60歳までだろう、あとの半分は別の地で別の生き方をしようと考え、将来の社会的立場の保証のようなものを捨て、北海道に乗り込んできた。 [...]

春本番

2025.05.07|

GWが終わり、美瑛にも本格的な春がやってきたという感じである。 エゾヤマザクラが満開になり、広大な農地は、秋に秋撒き小麦や牧草の緑が鮮やかだ。 農家さんは、畑起こしや定植、防除にと大忙しだ。 この季節や秋に来られるお客さんからは、よく服装についての問い合わせがある。 日によって大きく違うばかりではなく、美瑛は内陸のため、朝晩の寒暖の差が激しい。また、1日のうちでも天気が目まぐるしく変わるため、昼間は長袖シャツ1枚、夜はライトダウンやフリース、星を見るために長時間にわたり外にいる場合は、厚手のダウンが必要だ。 また、いつも言っているが、北海道はとてつもなく広く、函館などの道南、札幌周辺の道央、旭川や稚内の道北、そして、知床や釧路などの道東で気候が違う。 北海道を旅行する場合、距離感をひとくくりに考えてしまいあまりの広さに面食らう人が多いが、気候も同様だ。 自分が初めて北海道を旅行したのは、30年近く前の6月であった。小樽や札幌、旭川はそれなりに気温が高く半袖で過ごしたが、道東にある別海町のバンガローに泊まった時は、寒さで一晩中凍え、一睡もできなかった。日の出前、車に取り付けた温度計は氷点下を指していた。 今時期の美瑛の野菜はハウスもののアスパラと、昨年の秋に収穫され越冬熟成した甘みの強いジャガイモがお勧めだ。 今月下旬には、露地もののアスパラも最盛期に入り、葉物野菜も少しずつ採れだす。 [...]

4月 2025

マイペース

2025.04.14|

先週、何年振りかに二日酔いになった。 もともと酒に強い方ではなく、呑んでも一晩で缶ビール1本程度だ。 美瑛町内で懇意にしている雑貨屋兼カフェのご店主で、時々夜の撮影に一緒に行く星友達と2年ほど前から、焼肉を一緒に食べようと約束し、やっとそれが実現した。 彼女の娘さんも、うちの長男と同い年で中学時代はクラスメートだったこともあり、今月それぞれの子供が巣立っていた話や、仕事の話、今後の美瑛のことなどを話した。 18時に入店し、自分では1時間半程度経ったと感じたころ、「もう閉店です」とお店の人に言われ、「焼肉屋なのに早い閉店だな」と思ったが、もう21時半だった。 あまりにも楽しく、あっという間の3時間半で、ついついお酒のペースが早くなり呑み過ぎたというわけである。 とても美味しく感じたお酒だったが、それ以来、身体がお酒を欲しない。 アルコールを飲まない妻に言わせると、「呑まなくても死なない」という。 美瑛の丘では、畑お越しなどの農作業が本格的になってきた。 あちこちで広大な農地をゆっくりと走るトラクターが見られる。 [...]

3月 2025

君に幸せあれ

2025.03.27|

今年の美瑛は雪解けが早く、道路だけではなく丘の畑の雪もなくなりかけている。 シベリアから本州などの南にわたる途中の白鳥も飛来し始め、シュカブラ上空を飛び、鳴き声や、低空飛行するときには羽音までも聞こえる。 さて、前回の続きで、長男が一人暮らしのため、家を出ていく件である。 高校を卒業したら、家を出て行くように言っていた張本人の僕が、出て行く日が近づくにつれ、寂しさが増していくような状況だ。 同世代の友達に聞くと、子供が出て行くと心にぽっかり穴が開いたようになるという。 はたして4月になり、いなくなった状況に耐えられるのか不安がつのる。 思い返せば、もっと色んなことをしてやればよかった、もう少し優しくしてやればよかった、など後悔しか頭に浮かばない。 長男は都会ではない地方都市にある国立大学と都会の私立大学に合格したのだが、自分に足りないものは、沢山の人と接し経験を積むことだと、都会にある私立大学を選択した。 国立と私立の授業料の差は、本人が奨学金を借り、就職してから返済するという覚悟を決めての選択だ。 僕が18歳の頃、若くして数百万円の債務を負うことなど、このような重大な決断はできなかった。 [...]

別れの時(卒業シーズン)

2025.03.05|

3月になった。 毎シーズン、氷点下20℃を下回る日が少なくても3回はあるが、今シーズンの美瑛は、それがない。 おそらく、このまま春を迎えるのであろう。 3月といえば、卒業シーズンである。 うちには長男と次男の2人の男子がいる。 長男は高校3年生で、3月1日に卒業式があり、妻とともに参列してきた。 僕たちが子供だった頃、高校の卒業式に親が沢山出席していたような記憶はないが、両親ともに参列している家庭も多く、体育館には生徒より保護者の数の方が多い状態だった。 8年前、次男が保育園を卒園する際、僕は「父母の会の代表」をしていた関係で、卒園式での謝辞の大役を仰せつかった。 大変な役を引き受けてしまったと思いながらも、本番で支離滅裂なことを言わないよう、ちゃんと書面にして準備をしていた。 ありきたりな文章にせず、聞いている保護者や先生や来賓などが退屈しないよう、また、自分色を出そうと考え、何度か書き直し、本番に挑んだ。 [...]

2月 2025

ポツンと立つ木が語るもの

2025.02.20|

今シーズンの美瑛は、気温が高めだ。 毎シーズン、氷点下20℃を下回る朝が5回はあるが、1回もない。 もう、2月下旬になるが、このまま終わってしまいそうな天候だ。 さて、今日は予告通り、美瑛の丘にポツンと立つ木の話をする。 よく、〇〇の木と呼ばれる木がある。名前のないポツンと立つ木も沢山ある。 丘の上のポツンと立つ木、確かに見栄えが良く、写真映えする。 思慮深い人は、それを見て「どうして、あんなところにポツンと木があるのか」と聞く。 それには、北海道の開拓の歴史と深い関りがある。 北海道は、約150年頃前から本州などの内地から移り住む人が増えた。所謂、入植(未開の地の開拓)だ。 ここ美瑛も少し遅れて入植がはじまった。 [...]

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