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11月 2021
カラマツの紅葉(紅葉のフィナーレ)
11月に入り、北海道・美瑛は冷える日が増えてきました。カラマツの紅葉も終盤を迎えています。この後、細かな葉が落ち、3日程度は林道などでオレンジ色の道が見られます。 今年は、カラマツの紅葉が綺麗にみられる晴れた日が少なかったような気がします。お泊り頂いたお客様も、1泊だけで望んだ景色を堪能された方もいらっしゃれば、連泊でも曇りがちの日が続いた方もいらっしゃいました。季節の傾向は何となく予測は付きますが、ピンポイントの天気は運に頼らざるを得ません。自然には勝てませんし、勝ってはいけません。 私は、曇りの日は雲の動きをじっと見つめ、雨の日は木や草に付いた水滴の中に映った小さな風景を見ることが多いです。雨があるから晴れの日が良く思え、雨がないと緑は育たない。人は自然の一部、自然からの恵みをいただくため、なるべくニュートラルでいたいです。 とはいっても、旅行でお越しになる方にとっては、ほんの数日間であるため、すぐれない天気であった場合には、こちらも残念に思います。 お泊りのお客様にカメラを趣味にされた方がいらっしゃいました。 お話をお聞きすると、学生時代から何度も美瑛に来られているとのこと。しかし、この時期は初めてとのことでした。なぜ、この時期を選んだかは、シュカブラのHPなどで、私がしきりに「カラマツの紅葉の素晴らしさ」を訴えたことを目にされたからとのことでした。北海道の紅葉は9月中旬には始まり山から下りてきます。モミジやナナカマドや白樺は、10月下旬までには見頃を過ぎてしまいますが、カラマツは10月末から11月初旬が最高です。美瑛に何度も来られたこの方も、「知らなかった」とおっしゃっていました。何度も何度も訴えたことが報われた嬉しい瞬間でした。 今週末からいよいよ本格的な寒気が入り込んでくるようです。いよいよシュカブラの季節がやってきます。12月下旬には敷地内で雪遊び、1月2月の冷え込んだ日にはアイスキャンドル作りが楽しみです。 もちろん吹雪の日もありますが、そんな日は気温があまり下がりません。マイナス8℃ぐらいです。最も冷えるのは、晴天の朝。雲がないため放射冷却で、マイナス20℃になることが多いですが、こんな朝は真に絶景です。空は青く、丘も樹々の山も真っ白。ダイヤモンドダストが目の前に現れます。 こんなに寒くても北海道の家は日本一断熱性能に優れているため、室内は20℃以上。寒さの苦手な方でも、ぬくぬくと極寒の世界を楽しいでいただきたい。 でも、私は、極寒の中、ふかふかの雪に仰向けに横たわり、青い空を眺めるのが好きです。雑音が雪に吸収され、耳がキーンとします。
10月 2021
オープン1周年(最高の日)
10月30日、Villa Skavlaは1周年を迎えました。 コロナ感染が拡大する中、昨年の10月30日、シュカブラは静かにグランドオープンしました。オープン直後は予想を上回る数のお客様をお迎えすることができましたが、年末には緊急事態宣言の影響でキャンセルが相次ぎ、1~5月までは予約カレンダーがスカスカの状態で寂しい思いをしていました。 6月に入るとカレンダーが埋まり始め、7~10月は沢山のお客様をお迎えすることができました。 公務員を辞め、以前からの夢であった宿を開業するにあたり、応援してくださる方や思い直せと止めようとする方と色々な話をしました。特に宿泊施設を経営されている言わば宿経営の先輩方には、沢山のアドバイスを頂きました。また、美瑛町内や近郊の飲食店の方や支援機関や公的機関の方々にも、沢山のご助言を頂きました。そして、シュカブラを設計してくれた建築士さんや施工業者さんには、私たち夫婦のこだわりの注文を何とか解決しようと頑張ってくださいました。その他にも、沢山の方々から支えていただきました。 また、これまでに100組200様以上のお客様とお話ができ、沢山の応援メッセージもいただきました。中には、移住についての相談も。 特に、大きな問題もなく1年を過ごすことができ、これもひとえに応援してくださる方々のおかげです。 今日、思いもよらないサプライズがありました。ビックリ、ビックリ、この仕事をしていて良かったと思える瞬間でした。 今、美瑛の丘は晩秋の紅葉が真っ盛り。丘のカラマツ林はオレンジに、畑には秋まき小麦の緑が鮮やかです。 今日は、1周年を祝うような天気。ひとことで言うと「絶景」です。 [...]
雨の日
ここ2・3日、雨が続いている美瑛です。大雪山や十勝岳連峰は雲に隠れて見えません。山では、雨ではなく雪が降っていることでしょう。 旅行中の雨は少し厄介ですね。傘を持ったり、合羽を着たり、また、カメラが雨に濡れないようにと気を使わなければなりません。 雨が降るとがっかりしてしまう気持ちも分かりますが、落ち込んでいると、雨の時にしか見られない美しさを見逃すものです。 人間は自然にはかないません。というか人間も自然の一部です。 雨の日は、沈んだ気持ちをニュートラルに戻し、カメラを持って出かけてみましょう。何か良いものが見つかるかもしれません。 今朝も冷たい雨。新聞を取りに玄関を出て、60mほどある敷地入口の新聞受けまで歩く途中、クローバーやキノコ、バラの花、シャラの木の葉に雨水が溜まっては落ち、溜まっては落ちています。葉の先に溜まった水の丸い粒をよく見ると、向こう側の景色が小さい粒の中に凝縮されたように写り込んで、5㎜足らずの中に広大な丘があります。 新聞を取り玄関アプローチの前まで戻ると、レンガ敷きのアプローチに生えた苔が活き活きとしています。そこに落ちた、一枚のニシキギの真っ赤な葉。雨だからこそ艶っぽくしっとりと写ります。 今日は1日雨で、時々雪の予報。まだまだ、積もるほどの雪ではないですが、一雨ごとに冷え込んでいき、1月後には平地にも数センチの雪が積もっているでしょう。 晩秋の美瑛は、少し寂し気にも写りますが、それも良し。 また、お部屋で何もしないでぼーっと景色を眺めるのにも良い季節かもしれません。 [...]
初冠雪(白い大雪山・十勝岳)
山に初冠雪です。 大雪山国立公園の山々、旭岳、トムラウシ、十勝岳などの山頂付近に積雪が観測されました。 夜の気温が低めで山に雲がかかり、この雲が晴れると白い山が見えるのではと期待していました。 朝目覚めと同時に窓の外を見ると、少し霞んだ空の下に、白く化粧をした十勝岳が目に飛び込んできます。 北海道で生まれ育った人の多くは、この雪を見て「とうとう長い冬がやって来る」と、気が重くなるのですが、私は反対に「また、美しい季節がやって来る」と気分が高揚します。そして、色々なことを想像します。ダイヤモンドダストやサンピラー、霧氷に雪面に残るキタキツネや野ウサギの足跡、そして、シュカブラ(風雪紋)。 確かに吹雪の大変な日もありますが、それが収まった後の晴れ渡る青い空の下の真っ白の丘。氷点下20℃を下回る日の朝は、快晴です。よく吹雪の日が、気温が低いと勘違いする人が多いですが、雲がなく晴れた日に放射冷却で気温が下がります。空気中の水蒸気が樹々の枝に付き白く、ダイヤモンドダストが普通に見られます。 ただし、シュカブラのお部屋の中は、22度以上。北海道の新しい家は壁の厚さが25~30㎝あり、断熱もしっかりしているため、どちらかというと、本州の家より暖かいですね。そのぬくぬくとしたお部屋から見る真っ白の世界は、「贅沢」の一言です。北海道に移住し20年以上が経ちましたが、全く飽きません。 また、外でも楽しいです。雪はサラサラのパウダースノー、ふかふかの雪にダイブをしてそのまま寝転がっていると、静けさのあまり耳が「キーン」とするようです。スキーやスノーボードも楽しめます。シュカブラから20分の地元民がよく利用するスキー場は、空いており、滑りたい放題です。また、シュカブラの庭でそり遊びをするのもいいでしょう。冷える夜はアイスキャンドルづくりも。 初冠雪の後、気温が上がり、大部分は溶けたようで、下界ではまだまだ紅葉が楽しめる時期です。徐々に山に雪が降る回数が増え、そして、美瑛の丘にも雪がやってきます。 「雪虫」が飛んでいるのを見かけるようになったとの話も聞きます。雪虫とはアブラムシの仲間で、羽が生え体は白い毛に覆われています。この虫が飛ぶようになると雪が降り始めると言われており、冬の訪れを伝えてくれます。
徐々に深まる美瑛の秋(炎を見たくなる季節)
今日から10月ですね。 美瑛や富良野は、朝霧が出る日が増えてきました。 9月中旬には旭岳の紅葉、下旬には十勝岳温泉の紅葉が最高潮でした。 その紅葉も徐々に麓に降りてきており、森や林のツタ類が真っ赤に染まっています。 シュカブラのシンボルツリーであるシラカバの木の足元には、以前から山ぶどうが茂っており、葉が赤く色づいていますが、草むらを這うように伸びているため、実はなっていません。 8月20日のブログでは、「シュカブラの周りのそば畑は、来週ぐらいには刈り取り」と書きましたが、今年は雨不足のため成長が遅く、例年より1ケ月遅れでやっと先週に刈り取られました。 そばの穂が刈り取られると、下に隠れていた朱色の茎が露出し、まるでサンゴ草のように見えます。 シュカブラの庭(庭と言っても1000坪以上ありますが)のキガラシも満開を迎え、青空と蕎麦の茎とで、秋の丘を演出しています。 こんな日は、やはり朝夕の散歩です。シュカブラの庭だけでなく、歩いて5分ぐらいの「ケンとメリーの木」まで。 来週は、雨が多い予報です。一雨ごとに気温が下がっていきます。中旬は曇りで気温が一桁に下がる予報です。私の予想ですが、大雪山や十勝岳連峰の山頂付近は白く化粧をするのではないでしょうか。 [...]
9月 2021
旭岳の紅葉(小さな挑戦)
美瑛の丘には、所々に鮮やかな黄色が見られる季節となりました。黄色はキカラシや菜の花です。作物が刈り取られて、色合いとしては少し寂しい丘になっていましたが、鮮やかさを取り戻しています。この黄色い花たちは緑肥といって満開の時期を少し過ぎたころからトラクターで倒され畑にすき込まれ肥料となります。 シュカブラの庭(庭と言っても1000坪以上ありますが)のキカラシも5分咲きといったところです。 先日、お客様のいらっしゃらない日に大雪山の旭岳ロープウェイに乗ってきました。シュカブラのホームページ上の写真は飲食店さんの写真を除き、全て自分で撮るのですが、旭岳ロープウェイの写真は、フリー素材を使ったものでした。これを自分で撮ったものにするために行ったのですが、上の駅である姿見駅付近はちょうど紅葉のベストシーズンでした。 私は、病気の後遺症で脚に障害があるため、傾斜や段差の上り下りにとても時間がかかります。当初は、ロープウェイに乗って写真を撮ったら帰ろうかと思っていましたが、あまりにも樹々が綺麗だったので、姿見池コース(所要時間1時間程度)を歩いてみることにしました。2台のカメラを肩から下げ、リュックを背負い、妻に手を引かれながらぎこちなく歩いている様子は、他の人にはどう見えたのでしょう。途中、「気を付けてね」と声をかけてくださる方や、私よりはるかに年上のお爺さんやお婆さんまで道を譲ってくれます。私は自分のペースでゆっくりゆっくりと歩きます。妻は、段差の上から私の手を引っ張りゼイゼイ言っています。やっと1周の半分、姿見の池に着きました。少し風はありますが、旭岳が池に写り込んで綺麗です。さて、今度は下りです。山登りは降りるときこそ注意しなければなりません。ガクガクと脚にショックが伝わり、膝が反対に曲がりそうです。それでもゆっくりゆっくりと。 姿見駅まで戻って時計を見ると、2時間半が経過していました。登山とまでは言えないですが、紅葉の中、軽いトレッキングができ、楽しい時間でした。普段のDIYなども障害を持つ前の2倍の時間がかかりますが、トレッキングも同じでした。でも、諦め辞めてしまうとそこで終わりですね。小さなことでも挑戦が大事です。そこに生きる意味があると思います。 ホームページで紹介している富良野スキー場の写真もフリー素材ですので、冬にはこちらも自分で撮ったものにできるよう挑戦しようと思います。





