Blog
1月 2024
ダイヤモンドダストとサンピラーで迎える元日
年末は雪と曇りの日が続きましたが、元日の朝は快晴でスタートだ。 明日はダイヤモンドダストが見られるだろうと期待して眠りについたのだが、今日は日の出前の5時半に目が覚めた。 ダイヤモンドダストは、快晴で氷点下15℃以下、太陽が昇って30分後ぐらいが見られる確率が高い。 日の出前から車を走らせ、先ずは、自宅から西の方向に走り朝焼けを撮る。 次はダイヤモンドダストを狙うため、いつもの橋の上に向かった。 写真を趣味にする人は、同じことを考えるものである。近所に住む写真を趣味にしている60歳代の女性の友人が、自宅敷地から出ようとしたところを雪の吹き溜まりにタイヤがはまり、一生懸命スコップで掘り起こしている。 車を停め「〇〇さん、僕の車で引っ張りましょうか」と声をかけたが、「もうじき、脱出できるから大丈夫。櫻井さん、何処に行くの?」 この天気でこの時間帯、写真家にとっての『何処に行く』は、何を言わずとも『何処に何を撮りに行くか』だ。 「橋」と答えると、「後で行くから」と。 『本当に車は抜け出せるのだろうか』と気になりながらも、目的地の橋に着いた。丁度、朝日が昇って来るところ、初日の出を見ようと、橋の上には10人ほどの観光客らしき人たちがいた。 [...]
12月 2023
冬道運転
昨日は雨が降った。ここ2・3日は気温が高めだ。真っ白だった丘は、広範囲で雪が溶け緑や茶色が見えている。 冬のはじめに雨が降ることは珍しいことではないが、やはり例年より気温が高めのような気がする。 この時期の道路は、とても危険な状態になることが多い。どちらかというと厳冬期よりもツルツル路面だ。レンタカーの観光客は、冬の北海道は雪道だと思っていることが多いが、雪道ではなく、氷の道になることがある。 厳冬期は表面が溶けることが少ないが、この時期の道路は、少し暖かい日には圧雪された雪の表面が溶け、氷の上に水の膜ができる。まさに、スケートリンクである。 それでもレンタカーをよく見かける。日本人らしき人は、ゆっくりゆっくり慎重に運転していることが多いが、韓国人や台湾人は乾いた路面を走るようなスピードで走行していることが多い。 先日も台湾人らしき女性二人組の車が、道路から法面の下に落下していた。その翌日には、韓国人が運転するレンタカーが、地元の軽トラックを巻き込み、道路から落下しているのを見かけた。 美瑛は田舎で、鉄道やバスも少なく、観光するにはレンタカーを使った方が便利ではあるが、自信がない場合は公共交通機関やタクシーを使ってほしい。事故を起こすと旅行も台無しだし、通学中の子供たちをはじめ、地元の人たちが巻き込まれないか心配だ。 12月に入り、お客さんを旭川空港まで迎えに行くことが二組続いた。ほぼペーパードライバーの女性お一人と、もう一組の方は日常的に運転する男女のカップルだったが冬道運転には不慣れであるとのことだった。後者の方は「レンタカーを借りなくてよかった。この道は無理だ」と言われていた。賢明な判断である。 前後の予約状況や時間帯にもよるが、旭川空港や美瑛駅、場合によっては旭川駅まで、お迎えに行くことが出来る場合がある。あくまでも可能な範囲での対応となるが、特に冬には予約の際に相談してほしいと思う。
11月 2023
北海道の家
いよいよ、真っ白な美瑛になった。 昨日と今日で一気に雪が降り、根雪になりそうだ。 根雪とは、平地でも来春まで雪が溶けないで残りそうな状態になることをいう。 北海道に移住してから初めて聞いた言葉だ。 先週、宿の閑散期を利用して、研修旅行に行ってきた。行先は軽井沢である。軽井沢町と言えば長野県であるが、群馬県との県境で群馬県側の隣接するところも、軽井沢地区である。 宿泊先は、群馬県側の北軽井沢という地区にある一棟貸の宿であったが、三重県の実家の室内の寒さを思い出し、行く前から「室内が寒いんだろうなぁ」と少し恐れていた。 この建物は、昔、建築家が自分の別荘として建て使っていた物であり、お洒落なデザインのものであったが、案の定、寒かった。 また、その日の夜は、氷点下2℃まで冷え込み、壁にもたれかかると、外気の冷たさを感じるほどだ。1階と2階のストーブ、浴室のパネルヒーター、そして暖炉を焚いた。それでも、廊下や窓の近くはひんやりする。 この建物は築50年程経ったものであるが、北海道の築50年たった建物は、それほど寒くない。 最近でこそ、本州の家も2重や3重窓にしたり、壁の断熱性能を上げたりしているが、まだまだ、北海道の家には追い付いていないように感じる。 [...]
旧友と会う(空白の30年)
11月中旬から下旬は、お客さんが少ない。だからと言って、仕事がないわけではない。仕入れや清掃の回数は減るが、空いた時間でやるべきことが沢山ある。 この時期のやるべきことと言えば、冬支度だ。車のタイヤをスタッドレスに替え、トラクターの作業機をロータリー(土を起こすもの)からスノーブロア(除雪するもの)に替え、薪を並べ替え、倉庫にある備品の場所を夏物は奥に冬ものを手前に、草刈機やチェーンソーのメンテナンス、まだまだ、沢山ある。 毎年のことであるが、これがすんなりいかない。今日も2時間程度で終わらせる予定だった仕事が、一日中かかってしまった。その度に学習し経験を積み、来年はもう少しスムーズにと思っているが、だいたい新たなトラブルが発生するものである。 先日、旧友がはるばる福岡から泊まりに来てくれた。 彼女はご主人と子供2人で九州に住んでいるのであるが、出身は私と同じ三重県四日市だ。 約30年ぶりの再会だった。 「どんなに変わっているだろう、分かるだろうか」と少し心配したが、到着し車から降りてくる彼女を見てびっくりした。全く変わっていないと言っていいほどだ。歯切れの良い勢いのある話し方も。普通に街ですれ違っても絶対に分かるくらいだ。 約30年間、全く何のやり取りもなく完全な空白だったのに、まるで2・3年ぶりの再会ぐらいの感覚だ。 もともと、共通の友人を介して、皆で遊ぶようになった友人で、よく会っていた訳ではないが、同郷の繋がりというものの力なのだろう、全く空白を感じなかった。 私が好きな11月初旬の素晴らしい美瑛の景色を見てもらうことができ、とても楽しい時間となった。 [...]
10月 2023
雪の十勝岳連峰と秋の美瑛の丘
2日間、山に雲がかかっていた。下界でも寒く感じる日が続いた。 きっと山では雪が降っているに違いない。 小さな窓しかない書斎にこもり、事務作業をこなす。デスクワークは、あまり好きではない。外でベンチやテーブルを作ったり、塗装をしたり、草刈りをしたり、身体を動かすことが好きだから、机に向かうと肩が凝る。 1時間ほど事務作業し、休憩がてら飼っている猫でも撫でようかとリビングに。2匹の猫を撫でながら、窓の外を見ていると、さっきまで厚い雲に覆われていた十勝岳連峰が徐々に姿を現し始めた。まるで、大きな宇宙船が空を移動するように、山の前から雲が去っていく。傾き始めた太陽が山を照らし始め、切り立ったオプタテシケ山の凹凸を一段と際立たせる。 さあ、そろそろ外へ出て、シャッターを切るか。 秋から冬にかけては、写真を撮る回数が増える。昼間の時間は短くなるが、太陽が高度の低い所を通るため、斜光になる時間が長く、丘に明と暗を作り起伏が強調されるのである。 もちろん、今は紅葉や霜である。林道に敷き詰めたようになる落ち葉も良い。秋は11月中旬まで続く。 丘の上に立ち、絶景を見ながら冷っとした空気を胸いっぱい吸い込み勢いよく吐くと、悪いものが身体から出ていくような気持ちになる。 秋の美瑛は比較的静かだ。花が咲く夏も悪く和ないが、静かに過ごしたい人には、これから冬にかけての季節がお勧めだ。 一番好きな季節がもうそこまで来ている。
お礼の言葉を掛けられて
北海道・美瑛はすっかり秋だ。というより、朝晩は寒いくらいだ。3日前には大雪山旭岳にも正式に初冠雪の発表があった。それでも例年よりは遅い。 山はもちろん、丘の紅葉も徐々に進みつつある。 秋は朝焼けや夕焼けになる日が多い。朝焼けは日の出前、夕焼けは日没後だ。だが、朝焼けは日の出後、夕焼けは日の入り前と思っている人が多い。 チェックアウトのとき、お客さんから「ありがとうございました。とても快適でした。」などとお礼を言われることがよくある。満足して頂けて、とてもありがたい気持ちになる。先日泊まられた若い女性から、「こんな素敵なところを作っていただきありがとうございます。」と言われた。その言葉にびっくりすると同時に、恐縮してしまった。若いのに、こんな感謝の言葉が言えるなんて、凄いなと感心してしまう。 確かにお客さんに喜んでもらえるように、妻と私の2人で、インテリアに時間をかけ考え、自分たちが「これだ」と思ったものを置いたり、ウッドデッキやアプロ―チなどの外構は自分で設計し手作りを心がけているが、これほどまでに喜んで頂けると、頑張って作り、頑張って選んだ甲斐があったと、こちらもとても嬉しい気持ちになる。 宿泊棟には、自分たちの好きな家具や雑貨類を置いている。本当は自宅兼レセプションにもこれらを置きたいのであるが、置けない事情がある。 2匹のやんちゃな猫がいるからだ。飾り棚に雑貨を置こうものなら、前足(猫好きな人は「手」という)で蹴散らし、ファブリックの家具を置こうものなら、爪でバリバリ。1日でボロボロだ。 こんなこともあり、気に入ったものを猫の手の届かない宿泊棟に揃え、清掃し準備完了の際に部屋を見て自分たちで楽しむのである。 毎日のように行っていた草刈の時期も終わりに近づき、11月下旬からは平地にも雪が降り始め、12月に入ると徐々に積雪する。除雪時期の到来だ。年末ごろからは、アイスキャンドルが作れるだろう。 北国の冬の楽しみ方、これを多くの人に知ってもらいたい。





